主力の大幅な入れ替わりにより、今季は想定以上の苦戦を強いられている大分。徐々に戦い方が定まり、内容も上向いてきた状態で迎えた中断期間中には、延期となっていた第3節のG大阪戦を戦った。試合は先制したものの逆転負けを喫し、不調にあえいでいた相手に勢いを与える結果となった。
なかなか波に乗り切れず、コロナ禍の影響で財政面も厳しい中、クラブはJ1残留に向けて4人の新戦力を獲得。呉屋 大翔と梅崎 司はすでにG大阪戦で途中出場しており、そのあとに発表された野嶽 惇也と増山 朝陽は今節から出場が可能だ。フィニッシュワークや前への推進力といった、チームが抱える課題の克服につながる戦力を補強した形で、彼らのスピーディーなフィットが今後の巻き返しのカギを握る。また、開幕戦からの負傷が長引いていた野村 直輝が復帰したことに加え、長谷川 雄志や上夷 克典らが調子を上げていることも好材料だ。
一方、川崎Fは田中 碧のデュッセルドルフへの移籍に続き、三笘 薫の海外移籍もほぼ決定的と見られている。彼らとともに東京五輪を戦っていた旗手 怜央のコンディションも気になるところだ。大島 僚太は長期離脱中で、中盤の顔ぶれが大きく変わる可能性がある。とはいえ、どのプレーヤーがピッチに立っても、ブレないスタイルでクオリティーを維持することのできるチーム。出場機会の巡ってくるメンバーは士気を高めているだろう。
首位独走チームの無敗記録は昨季終盤から続くが、最後に敗れたのは昨季のJ1第28節・大分戦。結果次第で優勝が決まるという状況だったが、大分が意地を見せて昭和電工ドーム大分での優勝セレモニーを阻止した形となった。昨季3敗しかしていない川崎Fの数少ない黒星の1つで、大分としては今季もその快挙を成し遂げたいところ。
片野坂 知宏監督は「あの試合は谷口(彰悟)くんが早い時間に退場したし、今季はこちらもメンバーが替わって昨季とは状況が違いますからね。難しい試合になることは間違いないです」と語った一方で、「川崎Fさん相手に勝利できれば非常に大きい。思い切ってチャレンジして大金星を挙げ、川崎Fさんにとって『大分は鬼門だ』と言わせるくらいに狙っていきたい」と意気込みも話した。
圧倒的な強さでひた走る川崎Fが、苦境の大分を打ちのめすのか。それとも浮上のきっかけをつかみたい大分が、昨季王者を相手に意地を見せるのか。白熱の一戦は、19時キックオフだ。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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