札幌の直近試合・G大阪戦を振り返ると、立ち上がりから勢いよく試合に入り、多くのチャンスを創出。しかし、相手GKらの好守に阻まれると、29分に右サイドを崩されて失点。そして後半立ち上がりにも右サイドから簡単にクロスを上げられてしまい、ホームゲームながら相手に主導権を渡してしまうことに。その後は選手交代を行うも実らず、黒星となってしまった。
シュート数などでは相手を大きく上回っていただけにもったいない敗戦ではあるが、過度に悲観する必要はないだろう。なにしろ、相手が未消化ぶんをタイトなスケジュールでこなしているのに対し、札幌のほうは約3週間ぶりの公式戦。いわゆる“試合勘”の部分になるのだろうが、どこかボールが足につかなかったり、パスがズレたりするような場面も散見されたように、難しさがあった様子。再開2戦目となるこの試合から巻き返したいところだ。
一方、8月の北海道に乗り込む浦和の直近試合は、7月10日までさかのぼる。敵地で大分と対戦したゲームは、立ち上がりからボールをコントロールする得意の展開に持ち込みながらも、前半のうちに失点を喫すると、その後は相手に守備ブロックを構築されてしまう。ボール保持は変わらずに行っているものの、ガッチリと引いて守る大分の守備ブロックの周囲をボールが行き来する回数ばかりが多く、なかなか崩せない。ときおり生み出したチャンスも好守にはね返される難しい状況となってしまい、そのままタイムアップ。攻め込みながらも得点が奪えない悔しい敗戦となってしまった。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、札幌も浦和もボールを動かしながら戦う攻撃的なスタイルのチーム。札幌が若干縦に速く、浦和がより丁寧といったニュアンスの違いが見どころの1つとなりそうだ。
そして、今夏の移籍で変わった陣容も注目点だ。札幌はブリスベン・ロアー(豪州1部)に期限付き移籍をしていた檀崎 竜孔が復帰した一方、今季加入のFWガブリエルがJ3福島へ期限付き移籍。浦和は武藤 雄樹が柏へ完全移籍、杉本 健勇が横浜FMに期限付き移籍するなど放出があったものの、柏から江坂 任、マルセイユ(フランス1部)から酒井 宏樹、ミッティラン(デンマーク1部)からアレクサンダー ショルツが加入している(加入はすべて完全移籍。アレクサンダー ショルツの加入は5月31日に発表されている)。東京五輪に出場した酒井、入国後の隔離期間を終えたばかりのアレクサンダー ショルツの出場は難しいかもしれないが、中断期間前から合流している江坂のプレーぶりには大きな注目が集まる。
試合開始はナイトゲームの他会場に先駆けて15時となっている。
[ 文:斉藤 宏則 ]

