横浜FMは名古屋戦を2-0で快勝し、2試合ぶりに勝利を飾った。13分、加入後初先発した杉本 健勇のゴールで先制すると、マルコス ジュニオールが獲得したPKを自身で沈めて、そのまま押し切った。チアゴ マルチンスが出場停止から復帰したことに加え、畠中 槙之輔、ダブルボランチを組んだ岩田 智輝と喜田 拓也のディフェンシブな中央4枚のリスク管理が冴え、1つの決定機さえ許さなかった。
そして、リーグ再開後の3連戦を2勝1分とする横浜FMの攻撃陣をけん引するのが、エウベルとマルコス ジュニオールの外国籍助っ人。特にマルコス ジュニオールは3戦連発とリーグ中断前の16試合出場で奪った3ゴールと同数をマーク。メンタルコントロールの改善が好調の要因なのは明らかで、本人もこう語る。
「試合前、家でいるときやスタジアムに向かうバスの中で『試合に集中しろ』、『ファウルや審判のジャッジは気にするな』と自分に言い聞かせて、ネガティブな熱さを消すようにしている。それがうまくいっている」 リーグ前半戦はファウルや判定に対し感情的になり、自身のパフォーマンスに悪影響を及ぼす場面が頻繁にあった。ただ、7月3日の明治安田J1第21節・柏戦で、悪質なファウルで前半途中に一発退場となり、チームに迷惑をかけたことをきっかけに己を見つめ直した。
7月下旬の宮崎キャンプ中、「気持ちを前面に出すのは悪いことではないが、コントロールしなければならない」と語っていたトリコロールの10番。リーグ再開後、熱さを内に秘め、表面上は淡々としたプレーを実行し、好結果につなげている。今節は自身最長となる4試合連続ゴールを達成できるかに注目が集まる。
対する大分は9日の前節、首位・川崎Fに力なく敗れて2連敗。夏の移籍期間中に獲得した呉屋 大翔、梅崎 司、増山 朝陽ら攻撃的ピースの融合が急がれる状況だ。今節に敗れ、横浜FCが仙台に勝利した場合は最下位に転落し、J1残留争いでも苦境に立たされる。
それを踏まえれば、アウェイ戦は11戦で1勝10敗と苦手とするだけに、引き分けでも悪くない。まずは粘り強く守りながら横浜FMの攻撃をいなし、前半を無失点で折り返しての後半勝負が現実的なプランとなる。無失点の時間を長くし、町田 也真人や野村 直輝のアジリティーを生かした速攻やセットプレーなど、多くはないチャンスをモノにできるかが勝負を分けそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]
