リーグ戦が再開された8月、神戸は公式戦2試合を戦って勝利がない(前節・広島戦は大雨の影響で開催中止)。再開初戦となった第23節は柏の守備を崩せずに1-2で敗れると、18日の天皇杯ラウンド16でも名古屋の守備に苦しみ、終了間際の1失点で敗れてしまった。ボールを握り、ポゼッションは得ていても、それをゴールに結びつけられない。名古屋戦で先発した中坂 勇哉は「自分たちがボールを保持して、前をしっかり動かそうという意図の中で、そういうことはできたと思いますが、最後のペナルティーエリアに進入する動きやシュートも少なかったので、そこは課題です」と述べた。15得点とチームの得点源であった古橋 亨梧(セルティック/スコットランド)が抜けた穴を埋め切れていないのかもしれない。
ただ、そのFWのポジションには鹿島でプロ生活をスタートさせた大迫 勇也、FC東京でのプレー経験がある武藤 嘉紀、バルセロナ(スペイン)でプレーしていたボージャン クルキッチなど、ネームバリューのある選手を補強している。彼らがチームの一員としてピッチに立つ日が待ち望まれている。もし大迫がこの試合で出場することになれば、彼にとっては古巣戦となる。
対する鹿島はG大阪、湘南、徳島と続いた下位チームとの対決にしっかりと勝ち、3連勝中と波に乗る。18日の天皇杯ラウンド16・長崎戦では先制を許したが、後半に立て直し、3得点の逆転勝ちでベスト8へコマを進めた。大雨によってピッチコンディションは悪く、雷の影響でハーフタイムの中断が延びた試合だったが、「粘り強く戦って、次のラウンドに進むことができた。またリーグ戦がすぐに来ますが、そこにもつなげられるゲームになったんじゃないかなと思います」と相馬 直樹監督は手ごたえをにじませていた。
互いに中2日という難しい状況で迎えるため、少なからずメンバーの入れ替えがあるだろう。それでもチーム力を落とすことなく力を発揮できるかどうかが問われている。さらにこの試合のあとも神戸は大分、FC東京との対戦が控えており、鹿島も清水、横浜FM、そしてJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝で名古屋と戦うことになっている。気が抜けない試合が続くため、どちらも次につながる流れを生んで連戦を乗り切りたいところだろう。
ここ3試合、両者の対戦は鹿島の1勝2分となっている。前回対戦は前半に古橋の得点で神戸が先制すると、後半に鹿島が上田 綺世のゴールで執念を見せ、1-1のドローに終わっている。あれから4カ月近くが経過している。チーム力を向上させているのはどちらだろうか。
[ 文:田中 滋 ]
