名古屋は先週、JリーグYBCルヴァンカップの準々決勝を戦い、中4日の日程。東京五輪による中断明けは中2日、中3日の公式戦9連戦だっただけに、ようやく少し落ち着いた調整ができたことだろう。
そのルヴァンカップ準々決勝第1戦では木本 恭生が、第2戦ではシュヴィルツォクとガブリエル シャビエルが戦列に復帰。まだ負傷者がいて戦力的にはギリギリだが、そんな中でもチームは好調と言える成績を残している。ルヴァンカップは2戦合計4-0で鹿島に快勝し、ベスト4にコマを進めた。1戦目では前半の立ち上がりに柿谷 曜一朗が先制点を挙げると、後半に稲垣 祥がミドルシュートを決めて2-0の勝利。2戦目では、前半に稲垣がまたしても得意のミドルシュートを沈めて先制点を奪うと、後半にシュヴィルツォクが追加点を奪取。守備でもGKランゲラックを中心に1点も与えなかった。
リーグ戦でも夏のイベントが始まった8月15日以降の4試合は、3勝1分けと負けなし。前節・清水戦こそ追いつかれてドローとなってしまったものの、好調をキープしている。
マッシモ フィッカデンティ監督体制になって初の3連敗を喫するなど、うまくいかない時期もあったが、名古屋らしい堅守が復活したことで成績が上向きに。現在は6位だが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得られる3位とは勝点差1となっている。
ACLでは14日にラウンド16第1戦・大邱戦に臨むが、日程が厳しくなっても貴重な経験が得られる場所には違いない。来季もその権利を勝ち取るためにも、下位相手に取りこぼすことはできない。リーグ後半戦は横浜FCに敗れ、清水にも引き分けているだけに、これ以上の勝点損失は大きな痛手になる。上位陣の中では得失点差で劣っていることもあり、無失点および複数得点が理想的な形だ。
だが、徳島もそれほど簡単な相手ではない。前回対戦では厳しいプレスと切り替えで名古屋を押し込み、決定機まであと一歩という場面も多く作った。シュート数でも名古屋を上回り、試合をコントロールしていたが、互いにゴールネットを揺らすことなく結果はスコアレスドロー。ダニエル ポヤトス監督は「チームの振る舞いに満足している。引き分けという結果だったが、ファンの皆さんも満足して、喜んで帰っていただけたのではないか」と手ごたえを語っていた。
一方で徳島は4連敗中だ。前節は同じ昇格組の福岡に0-3で敗れた。しかし、今節まで中11日と十分にリフレッシュし、名古屋対策も練られたことだろう。ハードワークをベースにして、相手ゴールをこじ開けたい。J2降格圏から抜け出すためにも大事な9月初戦だ。
[ 文:斎藤 孝一 ]
