「今日の敗戦は僕も含めてショッキング」と松波 正信監督が言えば、山本 悠樹も「ホームでの0-4は受け入れられるものではない。『切り替えて』という言い方はしたくない」と悔しさを押し殺すように話した。
ただ、G大阪に下を向く時間はない。「本当に、これでシーズンが終わったわけではないし、次、仙台との大事なJリーグが入ってくる」(松波監督)。勝点30で13位のG大阪と勝点19で18位にあえぐ仙台は、お互いに崖っぷちの立場でぶつかり合うことになる。
ルヴァンカップで敗退しただけでなく、直近のリーグ戦では1分2敗と明らかに下降曲線を描いているG大阪。過酷な公式戦15連戦を終え、ひさびさに1週間のインターバルを挟んでの戦いとなるが、まずは“ダービーショック“を払しょくすべき一戦となる。
連戦中に選手のやり繰りで頭を悩ませていた松波監督だが、仙台戦で注目は最終ラインの顔ぶれだ。ルヴァンカップ準々決勝第2戦では三浦 弦太が負傷交代。キム ヨングォンはW杯アジア最終予選を戦ったばかりで、日本代表に追加招集された昌子 源は9月8日に行われた中国代表戦に出場しなかったものの、コンディションは万全ではない可能性もある。
松波監督は3バックと4バックを併用しながら連戦を乗り切ってきたが、仙台戦でいかなる顔ぶれをピッチに送り出すのか。そして“大阪ダービー”3連戦ではわずか1得点だった攻撃陣の活性化が勝点3奪取に向けてのポイントになりそうだ。過密日程の中で、G大阪は試合のたびに顔ぶれやフォーメーションを変えて戦ってきたが、残されたリーグ戦は仙台戦を含めて11試合。最善のフォーメーションと攻撃の形を見いだすことが喫緊の課題になるはずだ。
一方の仙台も長いトンネルに入ったまま苦しい戦いが続いている。直近のリーグ戦は8月29日に行われた前節・鳥栖戦だが、0-1で惜敗し3連敗に。6分5敗で11試合勝利から遠ざかっており、G大阪同様、得点力不足にあえいでいる。直近の8試合中6試合はノーゴール。鳥栖戦では4バックではなく3バックを採用し、[3-4-3]の新布陣で戦った手倉森 誠監督が、いかなる修正を施してくるかも注目だ。
赤﨑 秀平や中原 彰吾ら“元ガンバ勢”も、かつてホームとして戦ったパナソニック スタジアム 吹田に強い気持ちで乗り込んでくるはずだ。
“大阪ダービー”の悔しさを払しょくしたいG大阪と、今節の結果次第では最下位転落の可能性もある仙台。文字どおり喉から手が出るほど欲しい勝点3を、両チームが目指す戦いになる。
[ 文:下薗 昌記 ]
