神戸の直近の公式戦は9月5日の明治安田J1第24節・広島戦。序盤は広島がボールをコントロールする時間帯が続いたが、粘り強く対応し続けたことで流れは神戸へ傾いていく。前後左右にボールを動かしながら相手守備網の網の目を広げ、セットプレーから失点を許すが、折れることなく攻撃を仕掛け続けた。そして72分に佐々木 大樹が決めて同点とし、その後も攻勢を仕掛ける。結果的にドローとなったが、内容面においては十分な収穫となっているはずだ。
今節までにはおよそ2週間のインターバルが生まれた格好だが、この夏に武藤 嘉紀、大迫 勇也、ボージャン クルキッチを一気に獲得する大型補強を敢行しており、しっかりとトレーニングに時間を割けたことは大きなプラスと感じる。リーグも終盤に差しかかっているため、チームとしての試合勘も大きな影響はないはずだ。
一方、敵地に乗り込む札幌は前節、C大阪に2-0で快勝。その3日前にホームでC大阪と対戦し、0-3で落とした直後という難しいスケジュールだったが、73分からドウグラス オリヴェイラ、青木 亮太が立て続けに得点を重ねて快勝。見事にリベンジを果たした格好だ。
チャナティップ、福森 晃斗ら中心選手が複数負傷離脱をしており、特に福森を欠く最終ラインは試合ごとに構成が変化している。難しい部分は大いにあるだろうが、さまざまな選手が起用されることで経験値としては着実に積み上がっている。主軸が復帰しても簡単にはスタメンに食い込めないくらいの選手層にしたいところだろう。
期待したいのは新戦力の登場、融合および活躍だ。神戸は前述の新加入選手が一気に名を連ねる可能性があり、札幌も夏に加入したミラン トゥチッチが前節、リーグ戦初先発を果たしている。やはり新戦力の登場というのは心躍るもの。うまく融合し、存分に活躍をして互いにゴールを脅かし合う展開になれば見ごたえもあろうもの。札幌としては6カ月前のリベンジも、ここで果たしたいところだろう。
[ 文:斉藤 宏則 ]