柏は前節、自分たちの1つ下の順位に位置していたG大阪と対戦。前半にセットプレーから2失点を喫し、終盤に1点を取り返したが、最後まで追いつくことはできなかった。勝点こそ奪えなかったものの、相手以上に決定機を作っていたのも事実。ネルシーニョ監督は「今日の試合内容は満足のいく内容だと見ている。自分たちのサッカーを終始やれたと思う」とチームの戦いぶりに一定の評価を下した。
柏が前節から修正したいのが試合の入り方。前節は開始わずか3分で得点を許してしまい、それがチームの雰囲気に悪影響を及ぼした。大南 拓磨は「開始早々押し込まれる場面があり、もっと前にクリアするチャンスが何本かあったと思う。しっかりラインを越えるようなクリアをして、ラインを押し上げるのがポイントだった。そこでセットプレーをさせないことができたら一番良かったと思う」と1失点目を喫する前の守備対応に言及。今節は集中した入りを見せ、立ち上がりから主導権を握りたい。
また、前述したように柏は前節で多くの決定機を作ったものの、得点は終盤に1点を返したのみ。ゴール前の質に加え、得点の奪い方にも課題が出た。神谷 優太は「もっとお互いがコミュニケーションをとって、何がしたいかを選手同士で話し合うべきだと思う」とチームがより多くゴールを奪うためのポイントについてコメント。今節は「コミュニケーション」を通して生まれる連動した攻撃の形やゴールを見せることができるか。柏加入後初の古巣対戦となる武藤 雄樹をはじめ、特に攻撃陣の奮起に期待がかかる。
一方、アウェイに乗り込む仙台は前節で徳島と対戦。終盤までスコアレスの展開が続いたものの、90分にCKから失点を喫して敗れ、17位・徳島との勝点差は『4』に広がった。手倉森 誠監督は「徳島のストロングを理解しつつ、ウィークを突いていければというゲームの流れを選手たちは表現してくれたと思う」と選手たちの働きを評価した一方、「前に仕掛ける鋭さを見せたところの精度を少し欠いた」とチームの課題にも言及した。
仙台も柏と同じく決定力不足に悩まされている。総得点はリーグワースト3位タイの『23』。複数得点は30試合を消化してわずか5ゲームだ。前節も「前半は特に攻撃のところでテンポよくボールを動かしながら、相手ゴールまで迫れるシーンもあった」(松下 佳貴)、「良い距離感で全員がプレスを掛けて、良い形でボールを取ってというシーンも多かった」(蜂須賀 孝治)が、最後までゴールネットを揺らすことができず。今節は敵地で得点を挙げることができるだろうか。
両者の前回対戦は1-0で仙台が勝利を収めている。柏がリベンジを果たすのか。それとも仙台がシーズンダブルを達成して柏との勝点差を縮めるのか。注目の一戦だ。
[ 文:藤井 匠 ]
