神戸は前節、圧巻のパフォーマンスを披露している。J1残留争いの渦中にあり、負けられない戦いが続いている仙台に4-2で快勝を収めた。三浦 淳寛監督は2つの失点を改善点としつつも、「守備に関してもそうですし、攻撃でわれわれが背後をどうやって突いていくのか、シチュエーションや立ち位置を非常に理解してよくプレーしてくれた」と選手を評価。
この試合では9月5日の第24節・広島戦で途中交代して以降、負傷離脱のためリハビリを続けていた山口 蛍が途中出場を果たし、投入からわずか2分後に決勝ゴールを決める離れ業をやってのけた。さらに、10月12日に行われた2022年ワールドカップカタール大会アジア最終予選・豪州代表戦で足を痛め、第32節・福岡戦と前々節・名古屋戦を欠場していた大迫 勇也も途中出場で復帰を飾った。大迫は直近の日本代表メンバーにも召集されている。
4位の名古屋に勝点3差をつけて3位をキープしている神戸。この終盤戦に入り、前節の仙台、今節は徳島、そして20日には横浜FCと、残留争いを繰り広げるチームとの戦いが連続している。そのあとには2位・横浜FMとの対戦が待つなど難しい11月戦線となっているが、一戦必勝のメンタリティーが陰ることはないだろう。徳島撃破に照準を合わせ、目標達成に向かって前進していくことになりそうだ。
だが、徳島にも勝たなければならない理由がある。J1昇格初年度の今季、奮闘を続けてきた四国の雄は、ここまで勝点30を積み上げて17位につけている。残留圏内の16位・清水との勝点差はわずか『2』と接近しているが、1つ下の18位・大分とも2ポイント差。混戦の渦中にあり、一瞬たりとも気を抜けず、負けられないシチュエーションが続いている状況だ。前節はホームにC大阪を迎えて戦ったが、0-1と悔しい敗戦を喫している。ダニエル ポヤトス監督は「試合について満足はしていませんが、顔を下げることなく前を向いて続けていくしかないと思っています」とファイティングポーズをとり、残留へ向けての力強い意志を口にする。
両者は今季、天皇杯やJリーグYBCルヴァンカップグループステージを含めて四度対戦している。メンバーに違いは見られるものの、チームスタイルなど手の内は知り合った仲とも言える。ただ、神戸がセルジ サンペールとドウグラス、徳島は岩尾 憲と軸となる選手が前節で途中交代していることは懸念材料だ。いずれにせよ、中2日での試合という厳しい環境下、最後の最後まで勝利を求める強いメンタリティーを発揮したチームに勝利の女神は微笑みかけることになるだろう。
[ 文:小野 慶太 ]
