神戸は目標として掲げてきたACL出場権獲得に王手をかけている。ここ3試合は残留争いを繰り広げるチームとの戦いが続いていた。明治安田J1第34節・仙台戦で4-2の打ち合いを制すと、前々節・徳島戦では1-0と粘り強さを存分に発揮。そして、アウェイに乗り込んだ前節・横浜FC戦は、日本代表のW杯アジア最終予選から戻ったばかりの大迫 勇也が先制ゴールを含めて卓越したパフォーマンスを披露し、2-0の勝利を収めている。
直近6試合で5勝1分と右肩上がりの戦績を残し、目標達成に加速してきた神戸。今節で勝利すればACL出場圏内の3位以上が決まり、引き分け、あるいは敗れても4位・名古屋が引き分け以下で終えれば3位以上が確定する。今節はノエビアスタジアム神戸で開催されるホーム最終戦でもあり、サポーターとともに喜びを分かち合える最高のシチュエーションを迎えたとも言える。三浦 淳寛監督の下で1つの目標に向かって戦い抜いてきた今季、その集大成を存分に披露することになる。
また、3位フィニッシュだと来季のACLはプレーオフステージから参戦することになるが、2位で終えれば本戦(グループステージ)から出場できる。2位・横浜FMは最終節でJ1王者・川崎Fとの対戦を控えており、神戸がここで勝利を収めて勝点差を縮めることができれば大きなプレッシャーを与えられる。神戸にとっては、ACL出場権獲得と同時に2位も現実的なものとしてチャレンジしたい状況だ。
横浜FMにとっては、2位を死守するための戦いだ。前節・浦和戦は1-2で敗れているが、衝撃的だったのは前々節のFC東京戦。得点ランキングでトップを走る前田 大然のハットトリックなどで8-0の大勝を収めた。一度火がついたら止められない、至高のアタッキングフットボールを象徴する試合だったとも言えるだろう。素早い人とボールの連動性で惑わすことができれば、組織的な守備力を磨いてきた神戸に対しても蹂躙するだけの力を十分備えている。ここで神戸の勢いを止め、2位を確定させたいところだ。
前回対戦は5月9日の第13節。オウンゴールと天野 純のゴールで横浜FMが勝利を収めているが、あのときから両者の前線には新たなプレーヤーが加わり、積み上げてきたものも多い。ボールポゼッションを旗印とし、アグレッシブかつ緻密な守備でも魅了する両者。互いの長所が真っ向から激突する、熱い90分に期待したい。
[ 文:小野 慶太 ]
