3月29日にチームから選手8名に新型コロナウイルス感染症の陽性判定が出たと発表され、前々節・広島戦(0●1)、前節・名古屋戦(1●2)は限られたメンバーで連戦を戦った。陽性判定を受けた選手たちはすでに練習には復帰している頃だと予想されるが、彼らのコンディションがどこまで回復しているかが懸念される。
少ない人員で臨んだ前節は敗れたものの、すべてがネガティブなものではなかった。山口 智監督が「守備の強度は良かった」と話せば、CBの大岩 一貴も同じように「守備の部分は強く行こうとみんなで話していて、表現できた部分もある」と手ごたえを感じていた。同時に、「この強度をベースにしなければいけない」と2人は話していた。
前節は後半の立ち上がりに同点弾を許してしまうと、終了間際にPKを沈められて逆転負けを喫した。追加点を決め切れなかったこと、立ち上がりの失点を抑えられなかったことが課題として挙げられる。
結果が出ず、下向きな気持ちになってしまうが、試合はまたすぐにやってくる。山口監督は「勝てていないので気分も重くなりがちです。メンタル的、フィジカル的な回復ももちろんですけど、自分たちの目指すものを忘れずにやっています」と、今節までの3日間で重視していることを伝えてくれた。
今節で対戦する磐田は前節、3連覇を目指す川崎Fと対戦。90+4分に失点するまでは1点をリードし、あと一歩というところまで王者を追い詰めた。伊藤 彰監督は「選手たちは非常に良い戦いをしてくれた」と称賛。「毎試合このテンポで、この気持ちで戦うという姿勢をベースとして持っていきたい」と気を引き締めている。
そんな磐田に対し、湘南の山口監督は「新しい監督になって、時間が経つにつれてやりたいことはできていると思います。新しい外国籍の選手(リカルド グラッサ)も入って変化もある」と印象を語る。そして、「何よりヤット(遠藤 保仁)がいるので、ヤットのサッカー観が反映されているなと見ていますし、注意しないといけない選手」とかつての盟友をキーマンに挙げた。
だが一番は「相手というより、まず自分たちがやらなければいけないことを出すことが大事」(大岩)。ここまでの試合で随所に見られているような高い位置で奪い、攻撃に転じるシーンなどを発揮し、結果につなげたい。
「シンプルに、勝つことでチームの流れが良くなる」と大野 和成が言うように、どんな形であれまずは勝って自信や勢いにつなげたい。そして何より、サポーターも試合後の“勝利のダンス”をまだか、まだかと心待ちにしているはずだ。次こそは、緑のユニフォームを着た全員で喜びを爆発させたい。
[ 文:舞野 隼大 ]
