迎え撃つ鹿島は連敗だけは避けたい。特に広島戦は結果だけでなく、内容的にもほとんどチャンスを作ることができず完敗だった。
「広島戦に関しては本当にふがいない試合をしてしまった。ディフェンス陣としてやっぱり3失点はいただけないと思うし、対策を練られた中で打開策を見つけられなかったことはすごく残念」(安西 幸輝) 札幌も広島と同様に3バックを基本とするだけに、相手の守備を崩す攻撃をホームサポーターの前で示したいところだ。
広島戦でボールを前に運ぶところで苦労したため、レネ ヴァイラー監督は今週でビルドアップや高い位置からのプレスを確認した。インテンシティーが高くエネルギッシュなプレーが基準となるだけに、選手のフィジカルコンディションが高くなければそもそも戦えない。選手たちにはコミュニケーションの基本となる声を出すことを求め、無駄な体力消費を抑えるためにも、プレスに行けない状況をしっかり伝えることを指示していた。
注目されるのは出場停止が明けてから2試合連続でベンチスタートだったディエゴ ピトゥカだろう。先発で起用されれば、4月2日の明治安田J1第6節・清水戦以来となる。
「地に足をしっかりつけて、一つひとつ積み上げていくことが大事だと思います。そうすることで最後にみんなでシャーレを掲げられると思います」。生真面目なブラジル人助っ人はそう言って、目の前の試合1つ、1つに真摯に向き合う姿勢を強調した。
試合はお互いに前からプレスを掛ける展開となりそうだ。ただ、鹿島はパスで前進できないときは上田 綺世や鈴木 優磨をターゲットに長いボールで前進しようとする。札幌のCBがそれをはね返す強さを発揮できると、札幌のペースになるかもしれない。鹿島としては広島戦の修正点を生かして、違う展開に持ち込みたいところだ。
両チームには古巣戦となる選手も在籍している。鹿島には札幌で5シーズンを過ごしたキム ミンテ。札幌には鹿島で8シーズン戦った西 大伍がいる。それぞれメンバーに選ばれるのかは分からないが、新天地で活躍する姿を見せたいところだろう。
[ 文:田中 滋 ]

