ホームの福岡は前節・川崎F戦を0-2で落とし、5試合ぶりの敗戦を喫した。明治安田J1第5節・G大阪戦以来の複数失点であり、いずれもこれまで少なかったセットプレーからの失点ということもあり、試合後の選手たちの表情からもショックは小さくないように見えた。しかし、公式戦での連敗を避けたいとの強い思いを持ちながら臨んだ18日のJリーグYBCルヴァンカップDグループ第6節・FC東京戦をスコアレスドローで終え、プレーオフステージ進出を決めた。
そのゲームに臨んだのはリーグ戦での出場機会が少ない選手たちだった。3年目となる長谷部 茂利監督体制下で“一丸”の意識を深めてきただけに、チームの特徴である堅守で連敗を阻止したことでチーム内の雰囲気は前向きなものになった。また、今節に出場する選手の士気も高まっているはずだ。
川崎F戦では2失点を喫したものの、無失点に抑えた前半の守備には多くの選手が手ごたえを感じており、横浜FMの強力な攻撃陣に対しても自信を持って対応できるはず。2トップのプレッシングでスタートする能動的な守備のレベルは試合を重ねるごとに向上しており、今節も失点ゼロの時間を長くすることで主導権を握りたい。
一方で公式戦3試合連続無得点と攻撃面には課題がある。J1第11節・FC東京戦での5ゴールで良い方向に進むかに思われたが、そう簡単に事は運ばなかった。長谷部監督は質と強度の不足を指摘。自主練習でのレベルアップを含めて日々の練習でそれぞれを高める取り組みは継続しているため、その成果を待ちたい。
一方、横浜FMはハードな日程の中で行われたAFCチャンピオンズリーグをチーム一丸で戦い、ラウンド16進出を決めた。その後のリーグ戦では3戦負けなしと好調をキープしている。もっとも、直近のJ1第11節・浦和戦では前半で3-0とリードしながら後半に3失点し、ドローで終える悔しい結果になったが、それも好調を持続させるための刺激にできる良い状態にあると言えるだろう。
攻撃陣は相変わらず好調だ。アンデルソン ロペスは公式戦4試合連続ゴール中で、水沼 宏太も2試合連発中。さらに、浦和戦では宮市 亮が今季初ゴールを挙げるなど明るい材料がそろっている。堅守の福岡が相手だが、昨季のリーグ戦はアウェイで3-1、ホームで2-0と2戦2勝。いずれも複数得点を奪っての勝利で、攻撃力には自信を持って臨めるはず。
注意すべきは守備面、特にカウンターへの対応か。前線からのハイプレスと、そこからのショートカウンターを得意とするのが福岡だ。加えて、浦和戦ではカウンターから失点を重ねている。守備陣は当然そこを意識しているはずで、その出来も勝点獲得へのポイントの1つになりそうだ。
J1での対戦成績は16勝2分2敗と横浜FMが大きくリードしている。その優位性は今節でも変わらないのか、それとも福岡が覆すのか。
[ 文:島田 徹 ]


