ブラジリアン指揮官の初陣。堅守の福岡から3得点奪い、清水がホーム初勝利
アビスパ福岡
前半のあの時間帯での失点は痛かったですし、普段あの時間帯でああいう取られ方から失点する形というのはこれまでなかったので、もったいなさが一番残る失点だったと思います。あとは(清水が)新しい監督さんになって、どういうやり方でやってくるのか分からない中、ゴールキックからつなぐ感じであったり、フォーメーションが想定したものと違ったり、そういったところにうまく対応できなかったのが前半だったと思います。 後半に関しては、ボールを握りながら、どういう攻撃をしていくかということを考えながら、人の立ち位置も中盤の選手は考えながらやれていて、良い形もあったと思いますし、1点返すまでは良かったと思うんですけど、今日に関しては失点のシーン、失点時間帯というのが全部悪かったなと思います。 --ルヴァンカップでプライムステージ進出を決めて、リーグ戦は今日で折り返しというところで、この敗戦を今後にどう生かさないといけないと思いますか?チームの中でも、今日が前半戦ラストの試合ということは共有していましたし、ルヴァンカップでベスト8進出を決めて、リーグ戦でもここから上に上がっていくこと、また清水との勝点差も考えると、今日の試合はものすごく大事だったんですけど、今日は結果がついてこなくて……。もう1回チームでできることを共有して、しっかりと切り替えて、次のリーグ戦につなげたいと思います。
相手のやりたいことをやられてしまって、立ち上がりで失点して、前半のラスト、後半のラストという形で(失点してしまい)、してはいけない時間帯の失点というのは非常にもったいなかったと思います。清水は監督が替わってチームとして新しいスタートを切ったというところで、インテンシティーとかすごく高いもので入ってきて、ちょっと受けに回った時間があって、そこでの失点が痛かったなというのは正直なところです。 またクロスから2失点したし、(1失点目は)失点の前に自分たちのボールをロストしてからなので、そういったところのミスをなくしていく。チームとしてどこを狙うかというところをもっとハッキリしないと。映像で全部を見ているわけではないので、僕のイメージが間違っているかもしれないですけど、そういうところをハッキリさせないといけなかったかなと思います。
清水エスパルス
監督
本当に難しい試合でした。われわれの置かれている状況というのは、この順位を抜け出さなければいけないので、勝利して勝点を重ねていくことが大事になってきます。その意味で大事な試合でした。良い内容の試合ができたと思っています。特に前半、良い流れでゲームを運べていて、後半も交代で入った選手が良いパフォーマンスをしてくれて、サポーターの皆さんに喜びを届けることができて良かったと思っているし、選手たちもこれでまた自信をつけて次に進むことができると思います。 --この試合に向けて落とし込んだこと、大切にしたことは?選手の献身性に感謝しています。われわれの準備期間は短かったと思いますが、その中で選手のハードワークが素晴らしかったのと、スタッフにも助けられました。スタッフの助けがなければ勝利はなかったと思うし、チーム全体で対アビスパ福岡ということに集中して、準備を重ねてこられたと思っています。チーム全体の勝利だと思っているし、このチームの献身性、ハードワークは目をみはるものがあったので、それによってうまくチーム作りができたと思います。ボールを保持して自信を持って前進していくという姿勢を伝えたつもりでしたが、それを体現してくれたと思っています。 --今まで残り15分で得点がなかったが、ベンジャミン コロリ選手がゴールを決めた。サッカーは、時には説明しにくいものだと思います。すべてがデータで説明できるものではありません。この4日間、私はこのチームで仕事をしているが、選手への要求に対して、彼らが積極的にトライしてくれていました。周りのスタッフ、清水エスパルスに元からいたスタッフも非常に温かく受け入れてくれて、われわれの仕事をサポートしてくれました。 そして、ゴールですが、サッカーは11人だけでやるものではなく、交代選手を含めた全員でやるスポーツだと思っています。チームの勝利という意味で、全員で戦うことが大事になります。今日は交代で入った選手がハードワークをしてくれてベンジャミンの3点目が生まれましたが、積極的な姿勢がゴールにつながってありがたく思っています。 --後半苦しい時間帯が長く続いたが、そこはどのように振り返るか?後半、われわれは確かに苦しみました。われわれがリードをしていたので、相手はそれをひっくり返そうと前がかりになってくるし、それはある程度予想できました。その中でも、われわれはしっかりとマネジメントできたと思います。福岡は特にFWに強力な選手がいて、フアンマ(デルガド)選手、交代で入ったルキアン選手など、ターゲットになる強力で怖い選手が多いし、チーム全体で掛けた圧力に苦しんだ時間帯もありましたが、そのあとわれわれもしっかりボールを支配し直して、うまくマネジメントできたと思います。それが3点目を取ることにもつながりました。福岡は最少失点の素晴らしいチームなので、簡単ではないと思いますが、今日それが生まれたのは選手のハードワークのおかげだと思います。
アビスパ福岡
監督
ミスもありましたし、相手の上手なプレーもありました。失点してはいけない時間帯、また盛り返して短い時間でしたけれども自分たちのペースになっていた時間帯、得点を取ったあの時間帯でまた3失点目をして、ゲームが決まってしまったので、その辺がまだまだ力がないなと思いました。攻守にわたって自分たちの絵がハマらなかったことが多かった、相手のほうが良かった。そんなふうに思います。 --3失点は今季最多でしたが、そのあたりはいかがでしょうか?3失点しては勝点を取ることは難しい、負けてしまうのは常ですね。自分たちが得点を取れないというよりは、3失点してしまうのはサッカーではあってはならないような……。シュートを20本も30本も打たれたら、3失点しても仕方ないと思うんですけども、そういうゲームではなかったと思うので。やはり自分たちに矢印を向けて、自分たちのミスをもう少し少なくして、良いプレーをもう少し回数を増やしていきたい。それは守備のところも、攻撃のところも。そんなふうに考えています。 --先制点を取られたシーンのようにカウンターからの失点は珍しいと思いますが、あそこはどんな反省点がありますか?相手が狙っているところに、相手がやりやすいボールを入れてしまった。そこに問題がありますし、その後の対応もあまり良くなかった。人数はそろっていたと思うので、あそこは守るべくして守る。攻撃で自分たちがチャレンジしたときというのは、必ずミスとかピンチももちろんあるんですけども、そういうプレーに対して自分たちは準備しています。その準備していたことがうまく機能しなかった。ミスが2回、3回と続いてしまうと大ピンチになってしまう。そんなふうに捉えています。
清水エスパルス
FW 32
ベンジャミン コロリ
良い試合だったと思います。前半はすごく良いプレーもできたし、ディフェンス面でも良かったと思います。全体的に良い試合ができたと思います。一番大事なことは、メンタル的な準備ができているか、できていないか。戦術理解の部分に関しては、今日はこうやって勝てたので、監督のやりたいことは十分理解してできているということだと思います。 ゴールシーンは、相手のGKがゴールから出ているところが見えたので、この決め方しかないと思って、決めることができました。すごく良いゴールだと思っています。 コソボ代表としてチームを離れていましたが、その期間に長い間会えなかった故郷の友達や家族と会うことができました。それがメンタル的にも良い影響を与えて、こうやって良いプレーにつながったかもしれません。 3週間ぶりにJリーグがあって、こうやって勝つことができて良かったと思うし、チームにとっても良いきっかけになると思います。その前まではかなり落ち込んだりしているところもありましたが、こうやって勝つことで上を向いて、順位も上に行くことができると思います。
MF 16
西澤 健太
平岡さん(平岡 宏章元監督)のときも熱い気持ちで戦っているつもりだったし、なんとか結果を残したいという気持ちでしたが、なかなかうまくいかなくて、監督を代えるという決断をして、自分たちも変わらなければいけないというのを、権田(修一)選手を始めとしてみんなで話をしていました。それを今日体現することができたと思うし、その熱い気持ちをプレーに結びつけられたというのは自信につながると思います。 1点目は鈴木 義宜選手がしっかり相手をつぶして、チアゴ(サンタナ)選手が拾って、スルーパスが出ました。中が自分1枚だったので、頭で合わせるというよりは、スペースを見つけて、足元で入れてもらうというイメージで入りました。うまくスペースに入り込めたし、スリッピーなグラウンドでシュートは難しかったのですが、自分でもビックリするくらい落ち着いていました。 2点目は、チームとして狙っている形でした。CBの選手も怖がらずに前に出てくるというのはやっていたところで、(立田)悠悟のアウトサイドのスルーパスが出ましたが、それが通るというのも彼の良い部分が出たと思います。クロスは練習のときに同じようなゴールが決まっていたので、それをイメージして蹴りましたが、チアゴ選手もそれをうまく感じ取ってくれました。ただ、何よりもシュートがスーパーだったと思います。 ファーストチャンスで決め切れたのは良かったと思うし、これまでの試合もチャンスを作りながらも先制点が取れないという試合が多かったので、そこで決め切ることができたのがチームにとってもプラスだと思います。