札幌は前節、敵地でFC東京と対戦して0-3で敗れた。前半のうちにハンドのファウルによるPKから2失点。さらに、後半立ち上がりにはカウンターから追加点を奪われてしまい、そこでほぼ勝敗は決してしまった印象だ。3失点のうち2失点がPKによるものということを考えると、アンラッキーな部分もあったと言える敗戦なのかもしれない。
これで2連敗となり、順位も14位へと下がってしまった。だが、その2試合を振り返れば、中3日で京都、FC東京とのアウェイゲームが続いており、気温が高い中でのタイトなスケジュール。FC東京戦ではなんでもないパスがズレてラインを割ってしまう場面が目についたように、疲労の影響はあったはず。なんとかこのホームゲームから挽回をしたいところである。
一方、気温が高まってきた夏の北海道に乗り込む鹿島の前節は、ホームでC大阪と対戦して3-3のドロー。激しい打ち合いとなった。
35分に不運なオウンゴールから先制点を献上してしまったが、前半終了間際にアルトゥール カイキが決めて同点に追いつくと、後半立ち上がりに鈴木 優磨が決めて逆転。そこから再度リードを許す苦しい展開になったものの、89分にエヴェラウドが見事な得点を決めて引き分けに持ち込んだ。
鹿島はこれで4戦負けなし。首位の横浜FMを追う中で、7月に入り上田 綺世が海外移籍によって抜けたが、チームとして身につけている粘り強さは健在だ。前述したように前節は終了間際にしぶとく同点に持ち込んでおり、また得点時間を見ても大事な時間帯でスコアを動かしている。前々節・柏戦を思い返しても、前半終了間際にキム ミンテがセットプレーから先制点を挙げ、終盤にエヴェラウドがPKで決勝点。肝心なところでしっかりチームとして仕事をするのは、さすが鹿島という印象である。
さて、そうしたチーム同士の対戦となるが、順位を14位へと落とした札幌は、とにかくまずは連敗を止めて浮上の契機を作り出さなければならない。一方、首位の横浜FMを勝点5差で追う鹿島はこれ以上差を広げられたくない状況であり、アウェイゲームとはいえ取りこぼしはしたくない一戦と評せるはず。どちらが望む結果を手にすることになるだろうか。
全国的に気温が高まっているが、この試合は空調設備の整った札幌ドームでの開催なだけに、活動量は保たれそう。互いにアグレッシブなパフォーマンスでスタンドを大いに沸かせてくれることだろう。
[ 文:斉藤 宏則 ]

