横浜FMは直近の京都戦を2-1で勝負強く競り勝った。序盤、アグレッシブなプレスを見せる京都に対して後手に回ったが、GK高丘 陽平のビッグセーブで流れをつかみ。セットプレーからエドゥアルドのゴールで先制。主導権を握ったまま迎えた後半にはエウベルが絶妙なループシュートで加点する。2点リードしたあとに京都の攻勢を受けてしまい1点差に追い上げられるも、2点目は許さず、3連勝を達成。同日開催された第22節で2位・川崎Fが名古屋と引き分けたため、両者の勝点差は『5』に広がった。
今節は9月に入ってから大車輪の働きを見せるエドゥアルドが出場停止。その穴を埋める活躍が期待されるのが、最近ベンチスタートの多い畠中 槙之輔。公式戦全敗だった8月の4試合のうち3試合に先発した4番の奮起が求められるタイミングだ。
「サッカー選手は結果を残してナンボの世界。ACL、ルヴァンカップ、リーグ戦とも勝てず、個人としてもACLとルヴァンで結果を残せず、悔しかった」 だからこそ、今節は8月の悔しさをぶつける絶好の舞台となる。そして、畠中は対札幌の攻略イメージも明確に描く。「札幌はマンツーマンで食いついてくるぶん、スペースは少なからずできてくるので、そのスペースをいかに見つけるか。足元だけじゃなく幅を使い、相手のプレスをはがして、矢印を折れるように考えながら組み立てたい」。京都戦ではロングボールを多用し、「勝つためには仕方のないサッカーを選択せざるを得ない時間帯があった」(畠中)だけに、得意のビルドアップで課題の修正を図るつもりだ。
対する札幌は2連勝中と調子が上向き。前節・磐田戦では前半のうちに福森 晃斗、ガブリエル シャビエルがゴールを奪い、相手に退場者が出た後半の終盤に畳みかけて4発快勝。残留争いから一歩抜け出すことに成功した。
ただ、「残留争いはまだ終わっていない」とペトロヴィッチ監督が語るとおり、気の抜けない状況は変わらない。次節以降、川崎Fや3位・広島など上位陣との対戦を残すだけに、できるだけ勝点を積み上げたいのが本音だろう。
試合を展望すれば、今回もスペクタクルな戦いが繰り広げられる同カードらしい白熱したゲームとなる公算が大きい。疲労がピークの横浜FMは交代カードをどう駆使するかがポイント。対する札幌はラストワンプレーで失点した前回対戦のように、75分以降に失点する傾向が強いだけに、どうゲームを終わらせるのかがテーマとなりそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]

