その京都は直近の明治安田J1第32節、ホームで名古屋と対戦して1-1に終わった。井上 黎生人がセットプレーの2次攻撃から決めたゴールで追いついた形だったが、先制される前にも数多くチャンスを作っており、1トップに入った武富 孝介にはPKの機会もあった。
今節は公式戦4連戦の4試合目となるが、どんなメンバーを曺 貴裁監督がピッチに送り出すのか。川崎Fとの前回対戦時に活躍した荻原 拓也は名古屋戦で終盤の出場のみ。良い状態で等々力陸上競技場に乗り込むことになるだろう。
川崎Fは直近の第32節・清水戦で3-2と勝利。遠野 大弥の得点で先制するも、後半に主導権を握られて逆転を許す苦しい展開に。それでも山村 和也がCKからヘディングで決めて同点とすると、小林 悠が決勝点をマークして4試合ぶりの勝利をつかんだ。
首位・横浜FMが敗れたことによって勝点差が『5』に縮まり、残り3試合、まだ優勝の可能性は残されている。「あきらめている選手は1人もいない。その姿勢の部分を見せ続けたいと思うし、信じ続けたいと思う」と鬼木 達監督は話している。
ただ、状態は依然として厳しい。負傷者が続出している中、清水戦では途中出場した知念 慶が痛んで交代するアクシデントがあった。この京都戦では橘田 健人の出場停止が明けるものの、今度はジョアン シミッチが出場停止。鬼木監督のマネジメント力が問われそうだ。
主将の谷口 彰悟は、チームの変化についてこう述べていた。「ケガ人も増えてチャンスをもらう選手もいると思うし、『自分がやるしかない』と理解してきた選手が増えている感覚がある」。おのおのが強い責任感の下にプレーすれば、チーム力はさらに上がるはず。その姿は清水戦でも見られており、久しぶりに先発出場した遠野、山村がゴールといった形でチームを救う活躍を見せた。
連戦であり、コンディション的に厳しい選手もいる。ただ、その中で、皆が助け合い、プレーできれば勝利は近づくだろう。
「正直、どこのチームも難しさを感じながらやっている。残留争いや順位は関係しない。自分たちが良い準備をして、入りから良い形でできれば、結果はついてくる。自信を持ってプレーすることが必要だと思う」 山村 和也もそう語っている。
京都は自動降格圏まで勝点差2と切羽詰まった状態。川崎Fも勝てなければこの試合で横浜FMの優勝が決まる可能性もある。「残留争いをしているチームのパワーは、札幌戦でも清水戦でも、それに他会場を見ても感じている。まずは、自分たちらしく戦わなければならない」と鬼木監督。ともに勝利が欲しい一戦。激しい試合が期待できそうだ。
[ 文:田中 直希 ]


