新潟にとっては、中断期間明け初のホーム戦。7月7日以来の本拠地での戦いを盛り上げるべく、クラブは多くのイベントやグルメを用意している。注目は、高木 善朗の父・高木 豊氏(元プロ野球選手)と、新潟市北区出身の小柳 亮太氏(元幕内力士・豊山)という、“ダブル豊”の来場。16時45分からは、スタジアム内で2人のトークショーも行われ、試合開始前のスタジアムを盛り上げてくれる。
新潟と湘南の前回対戦は、6月3日にレモンガススタジアム平塚で行われた第16節。町野 修斗(現ホルシュタイン・キール/ドイツ)のPKで湘南が先制したが、新潟が伊藤 涼太郎(現シント・トロイデン/ベルギー)のアシストから谷口 海斗が2点を挙げ、一度は逆転。しかし、終盤に湘南の小野瀬 康介が1点を返し、2-2の引き分けに終わっている。それぞれ得点に絡んだ町野と伊藤は海外移籍し、両チームとも前回とは異なる陣容での戦いとなる。
公式戦再開後の戦いを振り返ると、新潟は2日に天皇杯ラウンド16で町田に1-0で勝利。90分に途中出場の小見 洋太が決めたゴールが決勝点となり、14年ぶりのベスト8進出が決まった。小見は公式戦で約4カ月ぶりのうれしいゴールとなり、「得点の感覚は戻ってきたので、チャンスがあれば振っていきたい」と、ストライカーとして自信を取り戻す1点となった。
5日には国立競技場での前節・名古屋戦に臨み、0-1で敗戦。スキを突かれて先制を許すと、守りを固める相手のブロックをなかなか打開できなかった。
この2試合で、ケガで離脱していた高木と堀米 悠斗が実戦復帰。攻撃の精度を高める上で好材料だ。また、夏の補強として群馬から長倉 幹樹を完全移籍で獲得。ゴール前で冷静なプレーができる万能型FWの初出場も期待される。
対する湘南は、2日の天皇杯ラウンド16でC大阪と対戦。PK戦を制して準々決勝へと勝ち上がった。中2日で迎えた前節・広島戦は、ロングカウンターから大橋 祐紀が強烈なミドルシュートを決めて先制に成功。この1点を守り切って、リーグ戦16試合ぶりの勝利を収めた。
広島戦では、夏の補強で獲得した3選手がそろって先発。ベルギー1部・コルトレイクへの期限付き移籍から復帰した田中 聡に加え、清水から完全移籍加入したディサロ 燦シルヴァーノ、鹿島から期限付き移籍加入したキム ミンテがリーグ戦初出場し(田中は天皇杯が復帰後初出場)、勝利に貢献した。また、中断期間中に5月まで山口で監督を務めていた湘南OBの名塚 善寛氏をコーチに迎え、守備を整備してきた中で、鋭いカウンターと粘り強く守り切る部分が表現された一戦となった。
新潟の舞行龍ジェームズも「切り替えは重要になる」と湘南のカウンターを警戒。リスク管理しながらも、「ボールが前線に入ったときは、チャンスを逃がさないで決め切ることが大事になる」と攻め切る精度を求めている。舞行龍と湘南の大野 和成は、2008年に高卒で新潟に加入した当時の同期。かつてはCBでコンビを組んだこともあるチームメートとは「試合に出られたらマッチアップが楽しみ」(舞行龍)と言う。
ボトムハーフから浮上するきっかけをつかみたいチーム同士の真夏の一戦は、12日の18時にキックオフを迎える。
[ 文:野本 桂子 ]

