ヨドコウ桜スタジアムで行われた前回対戦は、22分に新潟の谷口 海斗が先制点を奪ったが、28分に為田 大貴、75分に奥埜 博亮が決めてC大阪が逆転。しかし、新潟は80分にCKを千葉 和彦がヘディングで押し込んで同点とし、2-2で引き分けている。
ホームで最終節を戦う新潟は、直近8試合負けなしで、3試合連続無失点。ただ、FC東京、横浜FMと戦ったここ2試合は無得点に終わっている。その2試合とも13本のシュートを放っていることから分かるように、決定的場面を作ることはできている。課題は最後の精度。守備は無失点に抑えているだけに、攻撃の質向上が勝利のカギを握る。
前節・横浜FM戦では負傷した鈴木 孝司との交代で途中出場し、3本のシュートを放った谷口は「勝つためには、自分たちがゴールを取らないといけない。入るまで打ち続けていかないといけない」と結果につなげる思いは強い。高木 善朗は「ラストパスの質で違いを出したい」と、FWが触るだけで決まるような1本を繰り出せるように意識を高める。
今季、C大阪から完全移籍で加入した新井 直人にとっては、古巣対決。開幕戦は終盤からの出場だったが、ここ5試合は先発で活躍中。今節も出場が予想される。「見返したい気持ちは当然あります。でも、個人の試合ではないので、自分だけヒートアップしてもうまくいかない。チームでしっかり勝つことで、それが証明されると思うので、勝つためだけにやりたい」と闘争心を燃やしている。
一方のC大阪は、中盤の底に香川 真司を据えた[4-3-3]にトライし、ボールを握る時間も増やしているが、ここ7試合でわずかに1ゴールと得点力不足が課題となっている。ただ、ケガ人が復帰してきたことは好材料で、前節・京都戦は清武 弘嗣が今季初出場、為田 大貴が16試合ぶりの出場となった。
前節は清武が70分からピッチに入ると、味方へのメッセージを乗せたパスから攻撃のリズムが生まれ、流れが変化。短時間でも違いを示した。また、為田も攻撃にアクセントを加えられるキーマン。J2千葉時代から新潟との試合で得点に関わり続けており、今季の開幕戦でもジョルディ クルークスの高速クロスに飛び込んでゴールを決めている。
これは新潟にとって今季1失点目であり、奥埜に決められた2失点目も、クロスのこぼれ球を決められたものだった。これ以降も続いたクロスからの失点という課題は徐々に修正され、最近は抑えることができている。サイドからの攻撃も得意なC大阪に対し、成長を示せるか。
新潟は松橋 力蔵監督、C大阪は小菊 昭雄監督の来季続投が決まっている。それぞれのスタイルをぶつけ合い、来季につながる好ゲームを期待したい。
その一方で、今季をもってチームを離れる選手もいる。1日14時時点で、新潟は瀬口 拓弥、田上 大地、グスタボ ネスカウ。C大阪はマテイ ヨニッチの契約満了が発表されている。
新潟は試合後、ホーム最終戦セレモニーが実施される。ピッチ内外でチームに貢献してきた選手たちを、温かな拍手で送り出したい。
[ 文:野本 桂子 ]

