ホームの新潟はJ1昇格2年目。昨季を10位でフィニッシュし、手ごたえをつかんだ今季は優勝を目標に掲げてスタートした。新戦力としてルーキーを含む8人が加入。第1節・鳥栖戦では宮本 英治がボランチの一角で先発し、谷口 海斗の得点をアシストした。また第2節・G大阪戦では長谷川 元希が先発。ゴール前のチャンスメークで持ち味を見せている。
新潟はここまで1勝1敗。鳥栖戦は先制されたものの、谷口の得点で追いつき、新井 直人が決勝点を押し込んで逆転勝利した。しかし、G大阪戦は「ガンバさんもかなり研究をされている中で、われわれがそれを超えられなかった」(松橋 力蔵監督)と苦しんだ。これだけ新潟が良さを出せなかった試合は、昨季の第25節・鹿島戦(0●2)以来。そこから10試合負けなしだった新潟は11試合ぶりに敗れた。これを受けて指揮官は、オフ明けのミーティングで「忘れよう」と呼びかけた。「手放しではなく、みんな悔しい気持ちは持っている。引きずりながら名古屋戦を迎えないように」と切り替えている。
戦力もそろってきた。キャンプ後半、右足の違和感で離脱 していた小野 裕二がコンディションを上げており、今節で新潟でのデビュー戦を迎える可能性もある。また虫垂炎の手術から回復した太田 修介も練習から鋭いシュートを決めるなど、アピールしている。前線の競争が激しくなる中、ホームでの今季初ゴールを決めるのは誰になるか注目だ。また開幕戦の途中、脳震盪 で交代になった舞行龍ジェームズが復帰した点も好材料だ。
アウェイの名古屋は昨季を6位でフィニッシュ。今季は50得点以上で優勝争いすることを目標に掲げている。前線には昨季2ケタ得点を挙げた山岸 祐也、パトリックを獲得し、DF陣には三國 ケネディエブス、井上 詩音、ハ チャンレを加えた。
しかし、昨季リーグ戦無敗を誇ったホームで行われた第1節・鹿島戦、第2節・町田戦はともに完敗。より攻撃的なサッカーを目指す中で無得点に終わり、昨季終盤から6戦未勝利となっている。勝利を渇望する中、前節で山岸が加入後初出場を果たしたことはプラス要素。キャスパー ユンカーを含め、昨季2ケタ得点のアタッカーをそろえる前線は新潟にとって脅威だ。ルーキー・倍井 謙の仕掛けも可能性を感じさせる。守備面では米本 拓司が出場停止となるが、稲垣 祥がいる。
「あれが本来の名古屋かといえばそうではないと思いますし、僕らも前節が本来の僕らかというと、そうではないと思う」と冷静に見ているのは新潟の小見 洋太だ。「何が起こるか、どうなるかは試合が始まってみないと分からない。僕らは僕ららしさを出せるように準備していきたい」(小見)。
戦力がそろい、連係がかみ合い始めてきた両チーム。強みを存分に発揮し、流れを引き寄せるのはどちらになるか。
[ 文:野本 桂子 ]

