「ここでズルズルと落ちていってしまうのか。次に奮起して勝って優勝戦線に残っていくのか。首位とは勝点3差ですから、自分たち次第かなと思います」 川崎Fとの初対戦となった明治安田J1第7節は、アウェイの町田が1-0で勝利。決勝点は藤本 一輝が左サイドを抜け出し、グラウンダーのクロスを藤尾 翔太がゴール前で仕留めた形だ。また、後半途中に谷が一発退場の処分を受けて10人での戦いを強いられる中、強力な川崎Fの攻撃陣をシャットアウトした。
“堅守速攻”で最も力を発揮する町田としては、どちらかというと、ボール保持志向である川崎Fのような相手を得意としている。前回対戦でも、ボール奪取からのショートカウンターでたびたび相手を脅かしていたため、戦い方の基本線は変わらないだろう。
アウェイに乗り込む川崎Fは、町田戦の4日前にAFCチャンピオンズリーグエリートリーグステージ第2節・光州(韓国)戦をホームで戦っており、中3日での連戦を強いられる。ホームタウンが近隣のため移動の負担が少ないとはいえ、15時キックオフの試合となれば、当日の気象条件次第では体力の消耗が著しいかもしれない。
そうしたことを考慮してか鬼木 達監督は、光州戦では前節・新潟戦で猛威を振るった山田 新やエリソン、マルシーニョらアタッカー陣の起用を後半途中からの出場にとどめた。光州戦に敗れたダメージは残っているかもしれないが、そのぶんも町田戦に懸ける気持ちは強いはず。町田の守備陣に脅威を与えられる強力アタッカー陣の奮起がカギを握っている。
なお、川崎Fのバンディエラである小林 悠にとっては、出身地・町田での凱旋試合。町田GIONスタジアムでの公式戦初試合に向けて、小林はこう話している。
「昔よく遊びにいっていた野津田公園ですし、大人になってからは行っていないので、どんな気持ちになるのかワクワクしています。町田さんは優勝争いをしている強いチームで勝ちが欲しいでしょう。でも、僕たちも少しでも上の順位を目指しているので、お互いに勝ちたい気持ちと意地がぶつかり合う試合になると思います」 町田にも川崎Fが古巣である下田 北斗が在籍している。前回対戦でピッチに立てなかった元チームメートとの対戦も楽しみにしている小林は「北斗はキックがうまい選手なので、チームとして良さを出させないようにしたい」と強い警戒心を口にした。
[ 文:郡司 聡 ]
