東京Vは前節、G大阪と対戦した。G大阪から期限付き移籍で加入している山見 大登が契約上の関係で欠場となる中、0-1で迎えた終了間際に森田 晃樹が劇的ゴールを決めて、1-1。アウェイで貴重な勝点1を得た。
城福 浩監督は決定機をほぼ作らせない中で喫した失点時の対応について、チームにフィードバック。修正を促すとともに、得点時に森田がシュートを打った際のほかの選手の動き出しにフォーカスした。
「晃樹がシュートを打つ際に、中にいた選手が2人、動き出していた。その動きを見てDFが少し左に意識が寄ったことで、体ごとブロックに行くことができず、足に当たってシュートコースが変わってゴールに入った。自分たちが求めたいのはその動きの部分でもある」 今節の相手・湘南は守備時に5バックを敷く。東京Vも同じ戦い方を採用しているためミラーゲームのようになり、守備を崩すのは簡単ではないだろう。だからこそ、最後の局面でのダイナミックな動き出しを選手たちには求め、練習メニューにも組み込んでいた。
1対1の場面が多くなることが予想されるだけに、山見も「ドリブルではがしていければ」と展望している。
それに、千田 海人が言うように「天皇杯では負けている相手。簡単な試合にはならない」。7月10日にレモンガススタジアム平塚で行われた天皇杯3回戦では、湘南が鈴木 章斗のゴールで1-0の勝利をつかんでいる。今季1勝1敗という状態で迎える一戦というわけだ。
湘南は前節、鹿島に3-2で勝利した。2連敗中で、さらには27分までに2点を先行される厳しい流れだったが、前半終了間際に鈴木 章斗、後半には畑 大雅と福田 翔生がゴールを決めて、連敗をストップさせた。
今節も引き続きルキアンが出場停止となる。2戦連発中の鈴木 章斗、出場した直近3試合で2得点の福田の活躍に期待がかかる。前節の1勝で16位に浮上したが、降格圏である18位・磐田とは勝点3差。アウェイでの一戦だが、勝点が欲しい。
白星が欲しいのは東京Vも同じで、勝てば4位浮上の可能性もある。その順位に関係なく選手たちは結果を求めて日々のハードワークを続け、ポジション争いに身を投じている。例えば山見とて、安泰ではない。今季のキーワードである“成長”を求め続ける指揮官の下、若い選手たちのモチベーションが下がることはないだろう。
キックオフは日曜日の16時。東京Vにとってホームでのデーゲームはひさびさとなる。天気はなんとかもちそうだが、湿度の高い中での一戦になりそうだ。
[ 文:田中 直希 ]
