公式戦6連勝中の7位・横浜FMが、13位・名古屋を日産スタジアムに迎える明治安田J1最終節。両者ともに優勝も降格もない中、横浜FMは得点ランクトップのエース・
アンデルソン ロペスの個人タイトルが懸かる。対する名古屋は激闘のファイナルだったJリーグYBCルヴァンカップこそ制したものの、リーグ戦では直近5戦未勝利。両者はそのルヴァンカップ準決勝で相まみえた因縁がある。敗れた横浜FMがその借りを返すのか、それとも名古屋が再び退けるのか。有終の美を飾って気持ちよくオフに入りたいのは両者に一致する心情だろう。
横浜FMは前節、アウェイで湘南と対戦。立ち上がりから主導権を握っていた中、27分にCKから湘南のファーストシュートで失点。それでも焦れずにゲームを進めると、53分に
アンデルソン ロペスがゴールを奪って追いつく。67分、一瞬のスキを突かれて再びビハインドの立場に戻るも、89分に
天野 純、90+4分に
ヤン マテウスがゴールを決めてひっくり返し、リーグ戦3戦連続逆転勝利での3連勝を飾った。
湘南戦から中2日で行われたAFCチャンピオンズリーグエリートリーグステージ第6節はCCマリナーズ(オーストラリア)と、遠く離れた南半球のアウェイで戦い、4-0で完勝。今節はその一戦から中4日と、年間で61試合の公式戦を戦うこととなった超ハードなシーズンらしい締めくくりとなる。今季途中から暫定的に指揮を執るジョン ハッチンソン監督はチームの現状についてこう語る。
「(15連戦だった9、10月は)個人的にもチームとしても負のループにハマっていた。ただ、抜け出す力があると信じた結果、(11月に入って)残り公式戦7試合になったとき、『ここからいくんだ』と6連勝を飾ることができた。最高の仲間で全員が良いパフォーマンスを続けているからこその連勝でもある。最終戦も勝って7連勝で今季を締めくくりたい」 CCマリナーズ戦でFKからゴラッソを挙げた天野も「ここに来てようやく本当の意味での一体感が出てきた」とチームは上げ潮ムード。いずれのタイトルにも届かず、この一戦で勝利を収めても心が晴れるわけではないが、ホーム最終戦に駆けつけてくれるサポーターのためにも勝利を届けなければならないだろう。
対する名古屋はルヴァンカップのタイトルこそ獲得したものの、10月以降、リーグ戦は5戦で1分4敗と未勝利が続く。ホーム最終戦となった前節もJ2降格が決まっている鳥栖に良いところなく0-3と完敗。「戦えるメンバーがたくさんいるわけではない。1人、2人欠けるとチーム力がガクッと落ちてしまう」と長谷川 健太監督。来季に良い形でつなげるためにも、このラストゲームはベストメンバーで臨むことが予想される。
両者ともに心に棘が刺さった状態で迎える最終盤。もちろん、勝ち負けの結果も重要ではあるが、両者ともにそれぞれのカラーをしっかり出し合う好内容の熱戦を期待したい。
[ 文:大林 洋平 ]