開幕戦でJ1初勝利を挙げた岡山は、前節・横浜FC戦で0-1の敗戦を喫した。先制点を奪えなかったこと。後半にスキが生じて失点を喫したこと。終盤に攻め込みながらもゴールを奪い切れなかったこと。反省点はそのほかにもいくつか挙がるが、決して悲観するような試合だったわけではない。
木山 隆之監督は失点シーンについて「後半になって相手が風上になり、思っていたよりもボールが伸びたことでそこでの処理を誤ってしまい、簡単にクロスを上げられてしまいました。また、そのあとも中でうまく対応することはできたと思うのですが、意思疎通がうまくいきませんでした」とコメントしている。
J1で初めて喫した失点は、相手に守備組織を破られたわけではなかった。常に集中してアラートな状態を保ちながらコミュニケーションを図っていれば防げたもので、自分たち自身を見つめ直して今節に臨んでいきたい。
G大阪は開幕戦の“大阪ダービー”で2-5の敗戦を喫したあと、前節は福岡に2-1で競り勝った。先発を4人変更してチームを立て直せる選手層の厚さ。2得点を挙げる活躍を見せた倉田 秋の勝負強さ。1失点こそ喫したが、終盤の福岡の猛攻をしのいだ守備陣の堅さ。これらの強みを発揮し、G大阪はダービー敗戦のショックを引きずらず、チームの底力を感じさせる勝利を挙げている。
ダニエル ポヤトス監督も激しい戦いを制し、「非常にうれしく思いますし、リーグ初勝利でき、これで落ち着きをもたらすと思っています」とコメントしている。G大阪は健全な精神状態を保って健全な競争を行いながらこれからの連戦に臨むことができそうだ。
今節は、まず岡山がどこまでアグレッシブな攻守を展開できるかがポイントになるだろう。準備期間は3日間しかない中で先発をどう構成するのかも注目点になるが、平日のナイトゲームにもかかわらずチケットは完売しており、満員のスタジアムの後押しを受けて戦える。誰がピッチに立っても、キックオフと同時に思い切りよくパワーを出していきたいところだ。
対して、G大阪はどう戦っていくのか。たとえ福岡戦のように相手の攻勢を受ける展開になっても、無失点で試合を進めて勝機を見いだしていきたいと考えるだろう。その中で注目が集まるのは一森 純。2017年から岡山で3シーズンプレーして、その間に90試合もゴールを守ってきたGKは、岡山を相手にしてどんなプレーを見せるのか。福岡戦でも終盤にファインセーブを見せてチームを勝利に導いた一森 純は、今節も勝敗のカギを握るプレーヤーとなるに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]
