岡山はここまで大崩れせずに戦えている。リーグ戦2試合連続無得点かつ、6試合で5得点という得点力は向上させていきたいが、ここまで喫した失点は3つだけで、複数失点を喫した試合は一度もない。この堅さはしっかりと継続させていきたい。
木山 隆之監督は現在のチーム状況を「少し手詰まりになりそうなときは、次の手を持てるようになりましょうってなるけど、サッカーの中でそれが一番難しいこと。あまりそこに固執せず、逆に点をあまり取られずに試合を進められているとポジティブにとったほうが良いのかなと思う」と捉えており、まずはしっかり走ってアグレッシブな攻守を展開することに重きを置いて準備を進めている。
もちろん、得点を奪えなくても良しとするつもりはない。「チャンスはなくはないけど、それを決められていない。なので、3回のチャンスで決められないんだったら6回作るしかない」(木山 隆之監督)。チャンスの数を増やすチャレンジを続けていく。
横浜FMもリーグ戦では思うように得点を奪えていないところに課題がある。ここまでの5試合を3失点に抑えながらも4得点にとどまっていることが、勝点を重ねられていない大きな要因になっている。
ただ、前節・G大阪戦は試合を通して見れば良い内容ではなかったが、前半にヤン マテウスのアシストから遠野 大弥がゴールを奪い、後半には遠野 大弥のアシストから植中 朝日がゴールネットを揺さぶった。流れの中からゴールが生まれており、スティーブ ホーランド監督も「2つのゴールの質はとても高かったです。攻撃では自分たちの動きからチャンスを作り、前半は(アンデルソン)ロペスがシュートを打ちました。(ACLEラウンド16第2戦・上海海港戦もあった)この1週間で合計6得点を奪い、(公式戦で)連勝できたことは自分にとっても、チームにとっても大きいと思います」とコメントしている。2週間の準備期間を経て臨める今節は、どのような攻撃を披露するか。
注目したいのは、2人のブラジル国籍FWだ。岡山のルカオはJ1のDFたちも存分に困らせるパワーを発揮しているが、まだ得点はマークできていない。J1初ゴールを奪ってチームをさらに活気づけていってもらいたい。横浜FMのアンデルソン ロペスにもチームを勢いづける活躍が期待される。開幕戦でPKから得点を奪って以降、リーグ戦では得点を挙げられていないエースには、今節を乗っていくきっかけにしてもらいたいところだ。
JFE晴れの国スタジアムのチケットは(車いす席を除いて)今節も完売している。両チームがゴールと勝利を強く求めて戦い抜く好ゲームを期待したい。
[ 文:寺田 弘幸 ]
