横浜FMは前節、アウェイで名古屋と対戦。前半こそ被決定機はあった中でも相手の精度不足に助けられ、スコアレスで折り返したものの、後半に暗転。51分、セットプレーの流れからマテウス カストロの個人技を突破口に河面 旺成に先制点を許すと、終盤には警戒していたCKから失点を喫した。攻撃も単発で、特に後半は名古屋のマンツーマンの網を突破できず、ほぼ見せ場のないまま敗戦となった。
中断明け初戦の前々節・岡山戦(0●1)では課題のチャンスクリエイトが向上したかに思えたが、名古屋戦ではマンツーマン守備を破る術がなく、進ちょくは大幅に後退。負けている展開にもかかわらず、ここ2試合ともに交代枠を残すスティーブ ホーランド監督の采配にも疑問符がつく中、中2日での一戦は非常に厳しい状況で迎えると言わざるを得ない。
「昨季はアンデルソン ロペスに依存してしまった状態だったが、今季はゴールを決めるという点で彼は以前と比べてまだまだ。なので、ゴールを取れる、勝敗を決める選手を新たに見つけていかないといけない。得点を取れる選手はそろっている。彼らをどのように伸ばしていくかだ」 指揮官は閉塞感が漂う現状打開に向け、植中 朝日や遠野 大弥らを念頭にほかの選手の奮起を促すが、そもそも第4節・湘南戦以降はシュート数が1ケタ台にとどまっており、好機を作り出す攻撃の設計に問題があるのは明らか。昨季までの実績でアタッカー陣にポテンシャルがあるのは証明済みなだけに、戦術ありきではなく、選手の個性を組み込み、現状の戦力に適した戦術にシフトチェンジしなければ、根本的な解決にはつながらないだろう。
準備期間が少ない今節に向けて大幅な転換は難しいかもしれないが、今後も連戦に次ぐ連戦となるだけに、実戦を重ねながら修正を図るしかない。消化不良な名古屋戦を受け、人選を含めて指揮官自身がどう変化するかが注目される。
対する東京Vは前節、FC東京と対戦。20分に林 尚輝のゴールで先制し、前半の終盤に同点に追いつかれるも、52分に染野 唯月のゴールで勝ち越しに成功する。しかし、89分に同点ゴールを許し、2戦連続のドローに終わった。
「3点目が取れないのが、いまのわれわれの力。ただ、あとから入る選手の経験値を考えれば彼らを責める気持ちにはなれない。この悔しさを経験として成長してほしい。それがこのクラブが唯一J1で戦える道筋」(城福 浩監督) 今節は前節の課題として残った試合を決定づけるゴールを奪い、苦い経験を若手の成長に変換する一戦としたい。
[ 文:大林 洋平 ]

