最終盤に一段と白熱した“神奈川ダービー”。だが勝者は生まれず、痛み分け
川崎フロンターレ
監督
シュート数の印象と前半の印象が近いかなと。相手に攻められたなという感覚があります。ただ、ゲーム自体は2-1で終わるゲームだったと思います。そういうゲームでも、勝っていけるチームにしてきたつもりですが、自分のミスが何か所かありましたし、このタイトなスケジュールに少しやられた感もあります。なかなか練習、練習試合を組めないところが、これは言い訳ではなく事実を話していますが、そういうところでも選手たちが試合をできるようにすることが私の仕事ですが、それを今日はできなかった。つっている選手が何人もいるようでは、きちんとできていないと感じています。自分のミスで2-1から3-3になってしまったと感じています。 --“ミス”という言葉で表現されていますが、具体的に教えてください。いま言ったことが1つありますね。選手たちがけいれんしてしまったところ、また交代、ポジションと多岐にわたります。 --監督のお話を聞いたり、表情を見たりしているとネガティブに感じているように思いますが、あの展開で追いついたと考えるとポジティブな捉え方もできると思います。それはポジティブだと思います。ただ、自分のミスで引き分けてしまった。勝ちゲームを逃したので、十中八九、その気持ちです。選手たちはよくやってくれて2-1で勝てたのに追いつかれ、逆転され、最後に追いついた数分間で選手はよくやってくれましたけど、自分のミスにいら立ちがあるだけです。 --高井 幸大選手がキャプテンマークを巻きましたが、どんな思いがあったのでしょうか。十分リーダーだと思うので、年齢に関係なく、育成組織にもいて、長いこと川崎フロンターレにも所属しているわけですから。昔、(イビチャ)オシムさんが言っていましたけど、阿部 勇樹をキャプテンにしたんですね。「彼が長いこと、ジェフ千葉に所属している」と。19歳だったかな(実際に就任したのは21歳)。でも、「キャプテンでいいんだ」と。そういう感覚です、私も。真似してみました。それくらい良い選手、これから羽ばたく選手だと思います。
横浜F・マリノス
監督
両チームとも良いゲームができたのではないでしょうか。自分のチームに対してはハッピーな気持ちです。なぜなら質の高いプレーをし、多くのチャンスを作りました。そして今夜は3点を決め、ファイティングスピリットも最後まで見せることができました。最後の最後で3点目を入れられると、もちろん痛みはあります。そのような失点を食らってしまうと負けた気持ちにもなりかねません。ただ、3-3の同点で、負けたわけではありません。しかも、この難しい川崎の地での試合でした。選手たちは顔を上げて誇りに思うべきです。 --課題だった攻撃でどのような改善が見られましたか?ここ数日、練習の中でさまざまなことに取り組んできました。カウンターからどう攻めるかは試合の中にも出ましたし、クロスの練習をして、入っていく人数もかけようとしてきました。ゴールの場面を見ていただければ分かると思いますが、練習したことが表れたと思います。 --今季初めて3失点しました。昨季までの横浜FMに近い内容ですが、今後もこのようなエキサイティングな試合をしていくことを受け入れられるのでしょうか。選手たちは今夜、攻撃で危険な部分を出してくれました。ただ、失点シーンは完璧ではありませんでした。前半開始早々に横パスをかっさらわれて失点をし、2失点目はミドルシュートを決められました。そして最後の最後でCKから失点をしました。そこはもう一度、見返さないといけません。ただ、それ以上に質の高いサッカーをして、ポジティブな点が多い内容だったので、これを続けていきたいです。自分の次のターゲットは同じく3点を決め、失点ゼロで試合を終えることです。
後半アディショナルタイムに勝ち越して逆転して、ラストプレーで失点して勝ち切れないことはあってはいけません。逆転したときにそのまま終わらせて勝点3を取ることにフォーカスしていたと思いますが、残念ながらサッカーはあのようなクレイジーな展開があります。そういったことが起きないように全員で練習から準備をして、勝ちにつなげていきたいです。 --1失点目はご自身のパスミスからでした。それを取り戻す気持ちがあったのでしょうか。失点したときは何かのミスが生じているということです。ただ、僕自身はそのようなミスが少なくなるように練習してピッチに立っています。あのミスが失点につながりましたが、その後、得点できたのは少し取り返せたとは思います。ただ、勝ちにつなげたかったのが本音です。 --勝てませんでしたが、ひさびさに横浜FMらしい試合でした。皆さんが見慣れているマリノスらしい試合を少しは見せられたと思います。今日は全員が勇気を持ってプレーしました。攻撃しているときもカウンターを怖がらず、人数をかけてリスクを負って攻撃していました。それが得点につながりましたし、この今後につながる自信を次に生かしていきたいと思います。
--全体的にパフォーマンスが良かった中、最後の失点は悔やまれるのではないでしょうか。守備者として、あそこはやられてはいけません。まだ映像を見ていないので詳しくは言えませんが、同じポジションの高井(幸大)選手に決められたので、改善しないといけません。ただ、下を向いている暇もありません。すぐ中2日で試合(J1第10節・福岡戦)があるので、良い準備をするしかないかなと思います。 --試合後は涙も見られました。自分が守っていれば勝つことはできました。本当に責任を感じています。 --一方、直近の第9節・東京V戦に続いて2試合連続で先発し、中3日でプレーしたことを含めて手ごたえはあったのではないでしょうか。ヴェルディ戦に比べて、攻撃で自分の特長を出せた部分もあったし、ビビらずチャレンジできたところはポジティブに捉えていいと思います。ただ、最後の最後まで気を抜けません。気を抜いたわけではありませんが、一瞬のスキがあれば、決めてくるのが日本最高レベルのリーグです。大学にはない経験をさせてもらっているので、ポジティブに捉えて成長できていると思います。 --中2日でアウェイでの福岡戦があります。今日はマンツーマンの相手ではありませんでしたが、マンツーマンの相手でも後ろが1枚はがしたり、自信を持ってつながりを持ったサッカーができれば、チャンスが多く作れるチームだというのは今日証明できたと思います。それを突き詰めていきたいですね。
川崎フロンターレ
DF 39
土屋 櫂大
自分が入って2失点してしまったこの現実をしっかりと受け止めないといけないですし、めちゃくちゃ悔しいです。でも、今日引き分けに持ち込んでくれたみんなに対しては、この悔しい経験をしたことで未来のフロンターレのために自分が成長していかないと、今日のために準備してきた人たちに申し訳ないと思っています。難しいですけど、明日から上を向いて今日の結果を受け止めて自分にできることをやっていきたいと思っています。 --ベンチにいて声がかかったときの思いを教えてください。昨日、今日と「自分がこのピッチに立ちそうだな」、「絶対に立つな」と思って準備してきましたし、本当に呼ばれたときは多少の緊張はありましたけど、自信を持ってピッチに入ることができました。今日試合に出るために準備してきましたが、それでも2失点してしまったということはまだまだ足りないものだらけですし、未熟なので自分に矢印をしっかりと向けて、今まで以上にやっていかないとまたピッチに立てることはないと思っています。プロサッカー選手という世界は甘くないと思うので、もっと自分と見つめ合って1からやっていきたいです。
DF 44
セサル アイダル
--ご自身のゴールシーンを振り返ってください。DFとして、本来であればまずはゴールを守る仕事ではありますけど、チャンスがあれば前に出て攻撃していこうとはいつも思っているので、それがそのままピッチで表れたシーンだと思います。 --前半は押し込まれてしまう時間が長かったです。少し集中力が欠けてしまっていたところはあると思います。後半は少し盛り返して自信を持ってプレーすることができたと思いますけど、残念ながら今日はこのような結果になってしまいました。ただ、これから先、順位を1つでも上に上げられるように努力していきたいと思います。 --高井 幸大選手とのコンビネーションで意識したことを教えてください。アカデミー出身の選手ですし日本代表の選手でもありますので、お互いが理解し合いながら良いプレーができたと思います。スタメンでピッチに立てたので、最後まで一緒にゲームを締められれば良かったですけど、自分が足をつってしまって残念に思います。