また、替えの利かない選手としてプレーしてきた見木 友哉が前節で負傷交代となり、今節の出場が微妙な状況。守備陣はそこまでではないが、ナッシム ベン カリファ、ウェリントンも含めて攻撃陣に負傷者が続いており、その中で勝利につながる攻撃のパワーをどうやって生み出すのか。金 明輝監督の腕の見せどころだ。苦しい戦力状況の中でも「選手を信じて共闘する」と言う指揮官の選手起用、その配置を含め、どんな工夫を施すのかはこのゲームの注目点の1つになる。
一方の名古屋は17位と苦しい状況に変わりはないが、前節・京都戦では稲垣 祥の自身今季6ゴール目となる貴重な得点が終盤に生まれて1-1のドローに持ち込み、3戦負けなし(1勝2分)とした。負けなしの状態を3試合まで伸ばしたのは今季初のことであり、長谷川 健太監督も「こういうゲームを続けることが、いまの自分たちの状況を好転させていくと思う」と前向きなコメント。
粘り強い戦いができていることに加えて、負傷からの復帰後、途中出場が続いていた山岸 祐也が前節で2月末の明治安田J1第3節・FC東京戦以来となるフル出場を果たしことも大きい。長谷川 健太監督も「山岸が90分プレーできたことは攻撃において大きなこと。まだ万全ではないのかもしれないが、まずは90分やれたことは、非常に大きな戦力が戻ってきたと思う」と喜んだ。
山岸 祐也自身にとっても古巣戦となる今節を前にフル出場を果たしたことは大きな自信となり、メンタル的に十分な状況でベスト電器スタジアムに戻ってくるだろう。彼以外にも、三國 ケネディエブスと宮 大樹にとって今節は古巣戦。宮 大樹はここ2試合でメンバー外になっており出場は微妙だが、かつてのチームメートとの対戦を楽しみにしている福岡の選手はいるし、福岡サポーターもゲームを見る楽しみの1つになるだろう。
福岡のGK永石 拓海は「去年なかなか勝てず苦しい時期にようやく勝ったのがホームでの名古屋戦だった。そういうイメージもプラスにしてなんとか勝ちたい」と言った。昨季、J1第22節・京都戦から11戦未勝利という長いトンネルを抜け出したのが第33節・名古屋戦での1-0の勝利。今節でその再現となるか。それとも名古屋が2023年のJ1第17節以来、リーグ戦では4試合ぶりとなる福岡戦勝利を挙げるのか。
[ 文:島田 徹 ]


