横浜FMは直近の第17節で京都と対戦。序盤は主導権が入れ替わる展開だったが、31分に失点を喫すると、後半はミスも重なって67分に追加点を許す。交代カードの効果もなく終盤にもゴールを決められて、終わってみれば0-3の完敗となった。
パトリック キスノーボ“監督”体制での3試合で無得点6失点と数字も非常に厳しい。毎試合後、「成長は見せてくれた」と指揮官は繰り返すが、どの要素が伸びたのかという具体性は乏しい。さらに「練習という練習ができていない」と連戦のデメリットを強調し、言い訳に取られかねないコメントを繰り返すのも印象が悪く、いまだ指揮官の手腕は未知数の枠を出ない。
その一方、京都戦は6連敗や3失点と悪い要素に目が行きがちだが、良かった点と悪かった点を整理することも重要になる。「正直、前半はやれている実感はあった」と天野 純が語れば、京都の長沢 駿は「最初はどちらに転んでもおかしくない展開だった」と話した。19分にアンデルソン ロペスがネットを揺らしたシュートがオフサイドでなければ、展開も違っていたはずだ。
では、修正すべき点は何なのか。それは天野 純が指摘する「細部へのこだわり」に尽きる。先制を許したシーンは、長沢 駿がスペースに抜け出す瞬間にサンディ ウォルシュがつぶしておけばゴールは生まれなかっただろうし、2失点目の場面はGK飯倉 大樹がセーフティーにパンチングでクリアしておけば、問題なかった。
3失点を喫しているため、なかなか受け入れられないかもしれないが、「直近の2試合よりは形は見えた」(天野 純)。言葉を補えば、“見えた場面もあった”ということだろうか。とにもかくにも、試合後居残ったサポーターや、クラブスタッフも含めて横浜FMに関わる全員が苦しい状況。しかし、つないだ手は離さず、良かった点を伸ばし、悪かった点を修正することを繰り返していかなければ残留の道は拓けない。
対する神戸は直近の第17節でG大阪と対戦。二度リードするも二度追いつかれる展開だったが、後半アディショナルタイムにエース・大迫 勇也がこの日自身2点目となる劇的な決勝点を奪い、3試合ぶりに勝利を挙げた。
中3日で迎える今節は連勝が懸かる中、「サコ(大迫 勇也)はまた良い状況に戻ってきているので、ここからパフォーマンスは良くなるだろうし、それがチームにとって一番活気が出る」と吉田 孝行監督。やはりカギを握るのは10番の出来となる。
[ 文:大林 洋平 ]

