FC東京を寄せつけず。京都が快勝し、2位浮上
京都サンガF.C.
監督
ルヴァンカップとリーグ戦で連敗していて、だからというわけではないんですが、今日の試合へ向けてもう一度、自分たちはどんなチームなのかを選手たちに理解してもらって試合へ臨みました。組織を作るときに「これをやってはいけない、あれをやってもいい」というルールというのは必要なものですが、そのルールを守ることが目的になって、勝つことが目的にならないチームは本末転倒です。今日は「勝利のモラルを見せよう」と選手たちに話しました。勝つために何をしなくちゃいけないのか?そのためのモラルが今日の試合は、本当に良かったという言葉では形容できないくらい素晴らしかったと思います。いろんな選手がケガや出場停止になる中で、選手たちはこれだけのパフォーマンスを出してくれました。お互いのリスペクトや、「本当にこの試合に勝つんだ」ということでスタジアムへ来てくれた人たちに喜んで帰ってもらうという、プロとして持つべき当たり前のことが高いレベルで今日は表現されたなと感じています。 5月はこれで終わりです。われわれはほかのチームより(消化試合が)1試合多くて、残り18試合になります。最終戦、ホームの(J1第38節・)神戸戦で、われわれは必ず新しい景色、違ったステージに立つということを共有しています。そのときにこのスタジアムが満員になって、本当に今までは想像できなかった感動や空間が作れるように、一歩一歩努力していくだけです。残念ながらルヴァンカップは敗退しましたが、このあとに少し休んで天皇杯(2回戦・奈良戦)、そしてリーグ戦と、一つひとつ勝利のモラルを積み重ねて、チャレンジャーの気持ちで次の試合へ向かっていきたいです。今日は自画自賛になりますが、本当に素晴らしいパフォーマンスだったと思います。
FC東京
監督
本当に悔しい試合でした。最後(試合後)にわれわれが姿を見せる中でも、本当に熱い声援をくださる、ここまで来てくれたファン・サポーターの皆さんには本当に申し訳ないです。ただ、ここであきらめるわけにはいかないので、「必ず、次には」とこれは何度でも言わせていただきたいです。次は必ず勝って、彼らを笑顔でスタジアムから帰っていただきたい。そのための努力をしっかり続けていかなくてはいけないと思っています。 --前半は長いボールを使い過ぎたのでは?まさに、そうですね。準備をする中ではそういう形を前面に出しているわけではありませんが、試合の状況の中での判断で、そういうものが増えていきました。ただ、ところどころではあったので、ハーフタイムに修正して試合へ入ったのが、後半の序盤の良い流れにつながったのかなと思います。 --ビルドアップの際に、前線の3選手をどう生かしていくのか?いくつかの形というか、狙いがあります。特にボランチが組み立てに関わるときには(相手も)一緒に引っ張られます。そこの背中をうまく起点にできると、相手はかなりハイプレスに来るので、スペースとタイミングをとりながら相手のプレスが発動したと同時にこちらもアクションをとれれば、1つの選択肢にはなると思います。あまり下がり過ぎてはいけないし、ボールを下げるために選手が下りるのではなく、ピックアップして前を向いたり、良いスペースでそのまま加速していくことは1つ狙いではありましたが、残念ながら少しポジションが低かったかなと思います。
--自身のゴールについて。(川﨑)颯太のパスがすべてでしたね。あのパスが来た時点で、入ったと思いました。完璧なタイミングでした。シュートはニアサイドに打つかファーサイドに打つか、考えましたが、感覚的なところで「あっちに打てば入るかな」と思って打ちました。 --奥川選手や武田 将平選手、松田 天馬選手など途中出場選手のプレーがチームを勢いづけたが。前半から出ていた選手が1-0で折り返してくれたことで、後半から出場する僕たちもやりやすかったです。ああいう(得点に関わる)ところでチームを助けるのが僕たちの役割だし、それができたことはチームとして良かったと思います。 --京都U-18時代の後輩である麻田 将吾選手が大ケガから戻ってきて、約1年ぶりに公式戦に出場しました。本来のCBではなくFWで投入されて、麻田選手は「こんなに雅也くんの近くでプレーするのは初めて」と話していた。僕も違和感しかなかったです(笑)。でも、けっこう効いていましたよね。将吾が競り合ったボールを、僕が拾うこともありました。
FC東京
全部のところで、技術面や戦うといった部分も含めて、相手のほうが上だったと思います。相手に「東京のサッカーが本当に怖かったのか?イヤだったのか?」と聞いたとしても、あまりそういうイメージは与えられなかったのかなと感じています。守備でも、攻撃でも……もっともっとうまくパワーを使わないといけない。シンプルに、個人も含めて足りないから、こういう結果になっています。自分へベクトルを向けて、やっていくしかないと思います。
本当に自分たち次第だと思います。ミーティングでも話に出ましたが、こういう苦しい時期を乗り越えないと良くなっていかないと思います。今日戦った京都さんも、いまは上位にいますけれど、去年(の前半戦)は残留争いをしていました。そういう意味でも、苦しい時期を乗り越えてきたチームというのはやっぱり強くなっていくものだと思います。みんなで逃げずに、取り組んでいきたいです。 サポーターの皆さんも本当にああいうふうに応援してくれているし、(試合後にゴール裏へ挨拶に行った際に声援が続いていたことを受けて)選手もスタッフも気づかされた部分がありました。「ここからだ」というふうになっていました。もう一度、やっていかないといけません。
京都サンガF.C.
MF 7
川﨑 颯太
--自身が決めた先制点について。FC東京は以前にもセットプレーの崩れからセカンドボールで失点している場面がありました。スカウティングでもセカンドのところがチャンスになることは分かっていたので、うまくこぼれ球を狙うことができました。あとはノリ君(鈴木 義宜)が本当に良いタイミングで入ってきてくれたので、彼のおかげでもあります。その前のシュートで少しミートし切れなかったので、ミートすることを意識して思いっ切り打てたのが良かったです。 --奥川 雅也選手が決めた3点目ではアシストを記録したが。(長沢)駿くんが競り勝ってくれると思ったので、そこもセカンドボールが落ちてくると思って早く出足を踏み切れました。そこから前へ運んだときにスペースがあって、雅也くんならあそこから打てば絶対に入ると思いました。信頼してパスを出せましたし、雅也くんも信じて走り込んでくれたのが良かったです。 --前節・東京V戦の敗戦を引きずらず、京都らしい戦いができたが。特に守備陣が集中して、リスク管理や相手のロングボールをクリアするだけでなく、パスとしてつなげてくれたからこそ何度もカウンターを仕掛けられました。自分たちは奪ったボールを簡単に失わずにゴールへ行きたかったし、チャンスは多かったのでもっと決めたかったけれど、3得点というのは悪くない数字だと思います。
MF 16
武田 将平
守備のところはプレスに行くところとスペースを埋めること、攻撃はシンプルに背後を狙っていこう、サンガらしいことをしようと思って試合に入りました。(途中出場時は)1-0で勝っている状況だったので、次の1点が大事になるなと思っていました。 --自身の得点シーンについて。(松田)天馬がプレッシャーを掛けてくれて相手のボールを引っかけて、粘って(長沢)駿くんにつながる。そこから自分のところへ来る、サンガらしいゴールでした。久しぶりの自分のゴールを、そういうゴールで決めることができて良かったです。これまでそんなに得点を取ってきたほうではなくて、取りたいなとは思っていましたが、こうして得点できて、みんなで喜べたことは久しぶりだったので良かったです。試合展開としても、大きな2点目でした。去年からケガを繰り返したり離脱する時間が長くて、なかなかうまくいかないことも多かったです。手術もしましたが、今日はその手術を担当してくれた先生がスタジアムにいたので、先生の前で得点できたのは良かったです。 --その得点に多くのサポーターが沸いた。今日も16,000人以上の人がスタジアムへ来てくれました。(新型コロナウイルス感染症の対策として)J2の無観客試合から始まって、少しずつお客さんが戻ってきて、声出しの応援が可能になって……ということを振り返ると、すごくありがたいことですし、当たり前のことじゃないなと、その過程を見ている身としては感じています。これだけ多くの人が応援してくれていることに、しっかり結果で応えなきゃいけないなと思うし、今日はそれができて勝って喜んで帰ってもらえることがうれしいです。 --今節を終えて2位と好位置にいる。J2から始まって、(昇格後は)毎年残留争いをして、なかなか勝てずに苦しい期間も長かったです。いまこうして結果が出ているのは、過去の4年間に戦った選手の成果や思いも残っていると思います。僕自身、このクラブで5年目を迎える人間として、J1でサンガのエンブレムをつけて戦うことができなかった選手のぶんまで頑張らないといけないと思っています。そういった部分はピッチの上で見せられるように、それに恥じないプレーができるように毎日頑張りたいです。