川崎Fは、リーグ戦が中断していた期間にJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準決勝を戦った。今季の明治安田J1でセンセーショナルなパフォーマンスを披露している柏とのホーム&アウェイでの対決は、壮絶な結末が待っていた。
ホームで戦った第1戦は、ハイプレッシャーと高速カウンターがハマり、3-1で勝利。決勝進出へ大きなアドバンテージを得た。ところが、中3日で迎えたアウェイゲームは、柏の土俵に引きずりこまれてしまった。開始4分に先制点を奪ったところまでは良かったが、そこから怒とうの反撃に遭う。前半のうちに1点を返されると、後半は退場者が出た影響もあり、防戦一方の展開に。5バックにして守備を固める工夫は見せたが、相手の攻勢をはね返すまでには至らず、3点を追加されて2戦合計スコアは4-5。逆転負けで決勝進出を逃した。
タイトルを逃したショックは大きく、試合後のチームからはどんよりとした雰囲気が伝わってきたが、今節に向けて切り替えはしっかりとできているようだ。始動日となった15日のトレーニングを振り返り、長谷部 茂利監督は最後に冗談を交えつつ、こう話した。
「少し重たい感じ、雰囲気はありましたけど、練習が始まってからはいつもに近い雰囲気になりました。(ルヴァンカップは)非常に残念な結果でしたけど、ここからは試合数が少なくなる中で自分たちはやっていかないといけないです。選手たちには、そういう仕事だと伝えて、“切り替え”という言葉は使っていないですけど、練習を積み上げていこうという話をして、無理やり、首を縦に振らせました(笑)」 リーグ戦では約1カ月半ぶりとなるホームでの勝利をつかみ、残りのシーズンに良い形でつなげたい。
一方、清水からすれば2週間ぶりのゲームとなる。4日の前節・FC東京戦で勝点1を積み上げ、勝点41まで伸ばした。残り5試合で降格圏とは10ポイント差と、残留に向けては安全圏に突入したと考えていいだろう。そうなれば、ここから先は“チャレンジの5試合”と捉えることもできるはず。まだ1ケタ順位を目指せる位置におり、今節の結果次第では順位を1つ上げ、トップハーフに浮上できる可能性もある。
直近7試合で複数失点を喫したのは、敗れた前々節・神戸戦のみと守備は安定している。強力なタレントをそろえる川崎Fの攻撃陣にも粘り強く対応できるか、そこからどうやって攻撃につなげていくかが、勝利のポイントになるだろう。
4月の前回対戦は1-1の引き分けに終わっており、今節こそは決着がつくか、注目だ。
[ 文:須賀 大輔 ]


