ホームチームの清水は、前節終了時点で10勝11分13敗の勝点41で14位につける。9月には今年4月以来の連勝を飾ったが、直近の4試合は白星から見放されており、前節・川崎F戦は今季ワーストの5失点を喫して敗れた。
今節相まみえる東京Vとは今季の開幕戦で対峙し、北川 航也の決勝ゴールで1-0と勝利。かつて、2023シーズンのJ1昇格プレーオフ決勝で涙を呑まされた相手に、当時と同じ会場の国立競技場でリベンジを達成。チームはそこから2連勝、4戦負けなしと勢いに乗り、3年ぶりのJ1で戦う自信を手にした。
今度は東京Vをホームで迎え撃つ。加えて、大量失点での敗戦のあとに迎える一戦だからこそ、キャプテンの北川 航也は「自分たちがどう変わっていくのか、どう前に出ていくかが試される」と自らの言葉に力を込めた。
対する東京Vは、ここまで11勝9分14敗の勝点42で12位に位置する。清水のキム ミンテが「こじ開けるのが難しいチーム」と語ったとおり、強固な守備を強みとするチームで、現在は3試合連続クリーンシートと、強みが結果に直結している。前節・新潟戦で1-0の勝利を収め、今季二度目の2連勝を記録した。
北川 航也は「ボランチ2枚の技術がかなり高くて、ボールは持てるし、前に運べて危険なパスも出せる」と、森田 晃樹と齋藤 功佑が形成する東京Vのダブルボランチを警戒。清水は東京Vに主導権を渡さないために、ダブルボランチを自由にさせてはならない。
清水は前節で複数得点を記録したが、最大で4点をリードしていた川崎F側に気の緩みがあったことも否定はできない。その前の複数得点は、7月20日の明治安田J1第24節・横浜FC戦(2○0)までさかのぼる。リーグ後半戦に限定すると、複数得点を奪った試合はわずか2試合だ。
同様に、東京Vはリーグ後半戦に入って、複数得点を記録したゲームが1つしかない。直近は攻撃陣がおとなしい傾向を踏まえても、先制点がカギを握る可能性は高いと言えるだろう。
現状、両チームともに降格圏とは勝点差が開いており、残留争いを意識するような状況ではない。しかしながら、このままズルズルと黒星が積み重なると、18位・横浜FCが怒とうの追い上げを見せた場合に、まだ降格の可能性を残している。
東京Vはこの試合で勝てば、他会場の結果にかかわらず残留が決まる。一方の清水はこの試合に勝った上で、横浜FCが引き分け以下で終えれば残留が確定する。
“万が一”を考えたときに、一刻も早く残留を決めておきたいのは両チームの共通事項。清水が今季二度目のシーズンダブルを達成するか。それとも、東京Vが3連勝を飾るか。
[ 文:榊原 拓海 ]

