前回対戦は明治安田J1第9節。神戸のホームゲーム扱いとして国立競技場で行われた一戦は、カウンターから長谷川 元希が奪った先制点を粘り強く守り切った新潟が、1-0で勝利している。
その新潟は5月以降、降格圏から浮上できず、第24節終了後からは最下位に定着。前節・東京V戦に0-1で敗れ、残留圏の17位・横浜FMとの勝点差が『12』に開いた。残り4試合すべてで勝点3を積み上げ、横浜FMが負け続けたとしても、得失点差が『18』下回っているというハードルがある。また18位・横浜FC、19位・湘南の結果も絡んでくるため、他力要素が強いが、大量得点で連勝するほかに生き残る道はない。
そして今節、下記条件の1つでも満たすとJ2降格が決定する。 ①10月25日(土)の試合で17位・横浜FMが引き分け以上 ②10月25日(土)の試合で18位・横浜FCが勝利 ③10月26日(日)の試合で20位・新潟が引き分け以下 前日に行われる試合の結果次第では、神戸戦を迎える前に降格が決まる可能性もある。横浜FMは5位・広島、横浜FCは2位・柏が相手。新潟同様、優勝争いの渦中にあるチームとの対戦となっている。
今節に臨むにあたり、新潟のキャプテン・堀米 悠斗は「折れてはいけない。数字的にはかなり厳しいですが、最後まで戦い切る姿を見せることが、一緒に戦ってくれているサポーターに対して筋を通すことだと思う。いま、目の前のできることを100%でやり続ける」とコメント。数字を見るよりも、苦しい中でも声援を送り続けてくれる人たちを見て戦うことを誓った。
そこには危機感もある。「スポーツ観戦はあくまで娯楽の1つ。見ていて楽しくなければ離れてしまう人もいると思う。“苦しんだ先に、何か光がある”ということを、今季のうちに1試合でも示したい。それが優勝争いをしている神戸を相手に見せられたら、より大きいと思う。まずは1試合、勝ちを見せなければ」(堀米 悠斗)。
ここ7試合のうち6試合は1失点以内と、堅い試合運びができている。チャンスは多く作れども仕留め切れていないという壁を、ホームで越えられるか。
4位の神戸は前節、首位・鹿島と対戦し、0-0の痛み分け。勝点差を『5』から縮めることはできなかった。鹿島、柏、京都の上位3チームを追い抜いて3連覇を果たすためにも、残り4試合、勝ち続けることだけを目指す。
神戸はリーグ戦と並行してAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)も戦っている。アウェイで22日に行われたリーグステージ第3節・江原(韓国)戦は、直近のリーグ戦から先発を10人入れ替えて臨むと、前半は0-3と苦戦。後半開始から投入された宮代 大聖が2得点、スタメンのジェアン パトリッキが1得点を挙げて3-3に追いついたものの、アディショナルタイムに失点を喫して敗れている。
今節はそこから中3日。試合間隔が短いため、リーグ戦でチーム最多の11得点を挙げている宮代 大聖も、江原戦の2得点の感触が残ったままピッチに立つことができるだろう。また、リーグ戦でチーム最多の8アシストを記録している佐々木 大樹が、約2カ月間の負傷離脱を経て、前節で復帰したことも追い風になる。チームとして、リーグ戦では3試合ぶりとなる得点を挙げ、勝点3を積み上げたい。
互いに勝利を希求する一戦は、26日14時にキックオフを迎える。
[ 文:野本 桂子 ]

