C大阪は前節、アウェイで京都に2-1で勝利。前半は京都にペースを握られながらも0-0で折り返す。後半開始早々、セットプレーから失点。その後もビルドアップのミスからピンチを招くなどバタつく場面も見られたが、時間の経過とともにスペースが空き始め、2列目が躍動。1トップの櫻川 ソロモンが収めたところから横山 夢樹やチアゴ アンドラーデがゴールに迫ると、交代で入った選手たちがこの流れを加速させる。トップ下に投入された柴山 昌也が攻撃のスイッチを入れると、71分、途中出場直後の阪田 澪哉が同点ゴールを奪う。櫻川 ソロモンの落としを受けてドリブルで運び、右へつなぐ。駆け上がってきたディオン クールズのシュートはDFにブロックされたが、こぼれ球を右足で蹴り込んだ。
その後は柴山 昌也が二度の決定機を仕留め切れずにいると、終盤は京都の攻撃も受けたが、ここをしのいで迎えた90+6分、CKから逆転に成功。中島 元彦のニアへのキックに田中 駿汰が合わせた。強度の高いプレスが特長の京都に対し、下からつなぐ部分では課題を残したが、櫻川 ソロモンに当てて2列目が絡む今季の攻撃パターンが機能。勝利という結果とともに、今後につながる収穫も得た。
対する岡山は前節、アウェイで清水と対戦。序盤から主導権を握られると、前半は何度も相手に決定機を作られながらも、0-0で折り返す。しかし、58分に失点。それでも80分、同点に追いつく。松本 昌也のヒールパスを受けた一美 和成のクロスをウェリック ポポが押し込んだ。こちらも交代で入った選手たちが絡んだ見事な攻撃だった。
終盤はオープンな展開となった中、2点目は生まれずにPK戦へ突入すると、3人目と4人目のキックを防がれ、2-4で敗戦。「PK戦での負けは悔しいですが、前半の出来を考えると、受け入れざるを得ない結果。それより後半にしっかり盛り返して、勝点を取るチャンスをつかんだことにフォーカスして、次の試合に向けて頑張りたい」と木山 隆之監督は述べた。
前節はともに後半途中から入った選手たちが結果を残した。過密日程となる今節はそこから先発で起用される選手がいてもおかしくない。総合力が問われる一戦でチームを勝利に導く選手は誰か。ニューヒーロー誕生に期待したい。
昨季、両チームはJ1では初めて対戦。C大阪がシーズンダブルを達成した。J2などの対戦も含め、C大阪は公式戦で岡山に負けたことがない。ただし、今年の宮崎キャンプで行われたトレーニングマッチでは、岡山がプレスでC大阪のビルドアップを封じ込め、試合を優位に進めた。岡山としては、その成功体験を生かしたい。消化試合数が異なる状況ではあるが、現在WESTグループは首位から9位までが勝点3差でひしめく大混戦。今節、勝って浮上するチームは果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]


