川崎Fはなかなかチーム状態が安定しない。約半月前の第7節・東京V戦で今季初の完封勝利を飾り、ここからチーム状態が上がっていくかと思われたが、そこから4日後の第8節、MUFGスタジアム(国立競技場)で横浜FMに0-5と完敗。リニューアルした国立競技場では初めての開催となったホームゲームで50,275人の観衆を集めた中、同じ神奈川のライバルに5ゴールを奪われ、試合後には激しいブーイングが飛んだ。さらにそこから6日後には、AFCチャンピオンズリーグエリートの影響で延期となっていた第5節・町田戦を戦い、PK戦で敗戦。内容的には改善が見られた部分も多くあったが、勝利という形でイヤな流れを払しょくすることはできなかった。
そのような状況で迎えるU等々力でのゲームを前に、長谷部 茂利監督は攻守両面でさらなる改善を強調。「前節(第5節)、前々節(第8節)と試合に勝てなかったわけなので、そこの修正を図って挑みたいと思います。守備は失点を含めて危ないシーンを作られているので、そこの修正。攻撃は少し考え方のところで絵が合っていない、目が合っていないなら、こういうときこそ、そこを合わせることでチャンスは広がる」と語った。
また、浦和と聞いて思い出されるのは、昨季のJ1最終節に埼玉スタジアム2002で喫した0-4の大敗である。シーズンの締めくくりとして覇気のない戦いを演じてしまってから約4カ月、メンバーを含め、お互いに当時から変化はある中でのゲームとなるが、キャプテンの脇坂 泰斗は「昨季の最終節は本当に情けないゲームだった。直接的につながってはいないけど、連敗しないようにしたい」とリベンジを誓い、「こんなところで足踏みをしている場合ではない。ただでさえ上位チームに倍くらいの勝点を積まれているので、ここから勝点3ずつを取っていくしかない」と、シーズン全体での巻き返しも約束した。
ホームでの勝点3となれば、開幕戦以来となる。ここでリスタートを切り、後半戦での逆襲へとつなげていきたい。
2週間ぶりの公式戦となる浦和も、3連敗中(PK戦負け1試合を含む)と元気がない状況である。この中断期間を活用して、チーム全体でどのように改善を図ってきたか確かめるゲームとなる。直近3試合の結果を振り返っても、2点目を奪えるかどうかが勝利をつかむための大きなポイント。大卒ルーキーながら現在チームトップの3ゴールを挙げている肥田野 蓮治や、開幕後に加入して初ゴールが待たれるオナイウ 阿道の奮起に期待したい。
[ 文:須賀 大輔 ]


