4月から始まった公式戦11連戦は今節で早くも5試合目。30℃を超える気温の中で戦ったバンコクでのアウェイゲームから中3日となるため、選手にとって厳しい日程であるのは言うまでもない。
ただ、キャプテンの中谷 進之介を出場停止で欠き、半田 陸も前節・C大阪戦で負傷離脱する逆風の中で迎えたバンコクU戦を総力戦で勝ち切ったことは、チームに大きな勢いをもたらしたに違いない。
そうして迎える今節は、首位を走る神戸を追いかけるためにもホームで勝利をつかみたい一戦だ。ACL2の決勝を見据えて日程が変更となり、3日後には第17節・福岡戦が待つだけに、イェンス ヴィッシング監督もメンバー構成には頭を悩ませるはずだが、チームには追い風も吹き始めている。バンコクU戦では開幕前の負傷で出遅れていた中野 伸哉が今季の公式戦で初出場を飾っただけでなく、開幕戦での負傷から戦列を離れていた宇佐美 貴史もベンチ入りを果たした。バンコクU戦では出番がなかった唐山 翔自や倉田 秋、奥抜 侃志らの起用法にも注目が集まる。
C大阪戦は無得点に終わった攻撃陣だが、チャンスは作り出していただけに、やはり決定力が問われる試合になりそうだ。
一方、前節・京都戦で1-5の大敗を喫し、3連敗中の岡山は、今節の結果次第では最下位に転落する可能性もある。木山 隆之監督は京都戦後、「非常に危機感を持たないといけない。どちらにせよ、自分たちで解決していかないといけない」と口にしていた。
勝利には得点が必要であることは言うまでもないが、いまの岡山に求められるのは守備の立て直しである。直近の2試合で計9失点を喫したことも受け、阿部 海大は京都戦後に「自分たちのベースにあるのは粘り強い守備。そこは去年から大事にしてきたし、そこで勝点を取ってきたクラブ」と話す。
コンディション面では間違いなく岡山に分があるだけに、まずはロースコアに持ち込んで勝機を見いだしたい。
“ACL2ファイナリスト”の肩書きを引っ下げてパナソニック スタジアム 吹田に戻ってくるG大阪が、メンタル的な充実感で岡山を押し切るのか。それとも苦境の岡山が悪い流れを断ち切るのか――。立ち位置こそ異なるものの、互いに勝利への思いを胸にピッチに立つことになる。
[ 文:下薗 昌記 ]
