G大阪は直近の第11節、PK戦の末に岡山に勝利。首位の神戸を勝点6差で追走している。ただ、イェンス ヴィッシング監督は「PK戦で勝ったが良い気分ではない」と、今季六度目となるPK戦にもつれ込んだ展開に不満を口にした。
ポジティブな材料は、2月7日に行われた開幕戦を最後に戦列から離れていた宇佐美 貴史が後半途中からピッチに立ったこと。宇佐美 貴史自身が「点をしっかりと取ることであったり、点(のチャンス)を作ることであったりは意識して試合に入った」と振り返ったとおり、早速アシストを記録した。「彼がゲームに出ることによって、高い質はピッチでしっかりと見せてくれていた」とイェンス ヴィッシング監督も手放しで喜んでおり、実戦を通じてコンディションを上げる段階の宇佐美 貴史が福岡戦で先発起用される可能性もありそうだ。
公式戦11連戦の6戦目、そして中2日で迎える福岡戦を終えたあと、再び中2日で第12節・長崎戦を迎えることもあって、メンバー構成には頭を悩ませることになる。基本的にはターンオーバーで戦わないG大阪だが、イェンス ヴィッシング監督は一部主力の疲労を考慮した入れ替えは施してきた。岡山戦で出場機会がなかった南野 遥海や倉田 秋、池谷 銀姿郎らの先発起用もあるかもしれない。
一方の福岡は直近の第11節で名古屋に対して2点を先行しながらも終盤に追いつかれ、PK戦の末に敗戦。90分間で勝利していれば、もしくはPK戦で勝っていれば最下位から抜け出すことができただけに、悔やまれる結果となった。塚原 真也監督は「チャンスがなかったわけではないので、3点目、4点目をしっかり取り切ることが課題」と突き放し切れなかった展開を反省した。
今季、90分での勝利を手にした2試合はいずれも無失点。また、ここ5試合はゴールを奪えていることも含めて、いかに失点を抑えられるかが重要だ。福岡もG大阪と同様に中2日が続く連戦となるだけに、次戦も見据えた塚原 真也監督のマネジメントも注目の要素となる。
また、G大阪のアカデミーで育った奥野 耕平は第8節の前回対戦時に出場機会がなかっただけに、慣れ親しんだパナスタでの出番を待ちわびているはずだ。
前回対戦では福岡が終了間際に追いつき、PK戦では15人目のキッカーまでもつれ込む激闘に。福岡がこれを制して、勝点2を手にしている。
2位のG大阪と10位の福岡。立ち位置は対照的だが、直近の試合では、ともにリードした状況からの締め方に課題が出た中でどのように修正するか。また、先発メンバーをどれほど入れ替えるのかも注目ポイントの1つになる。
[ 文:下薗 昌記 ]
