横浜FMは前節、アウェイで千葉と対戦。序盤にPKを献上して先制を許したものの、後半に入ると盛り返し、48分に渡辺 皓太のループパスを谷村 海那がダイレクトで合わせて同点に追いつくと、58分にも谷村 海那が決めて逆転。その5分後には井上 太聖の加入後初ゴールで突き放すと、その後の千葉の反撃を1点に抑えて、今季初となる逆転勝ちで今季初の連勝を飾った。
3月のリーグ中断明けからボール保持の割合を増やした新スタイルで結果が出始めたことにより、自信が深まりつつある段階。最後方からハイラインを支えるGK朴 一圭は言う。
「結果が出ていないときから常々言っていたが、積み上げはしっかりできている。どこかの時点でこのような結果になるのは選手たちみんなが分かっていた。それをいつ出すのかというところで、(前々節・)浦和戦の勝利、千葉戦のゲームになった。プレーしている僕たちからすると驚きではない」 浦和戦と千葉戦の計6ゴールはいずれもチームとしての狙いが反映されつつ、個人の技術がかみ合った得点で、朴 一圭の言葉には説得力がある。一方、課題もある。新スタイル構築に着手した4月の5試合はすべて複数失点。保持の時間帯を増やすことでカウンターのリスクが高まり、失点が続いている状況だ。いまの得点力を維持しつつ、失点をどう減らすかが喫緊の課題であり、2026/27シーズンで優勝争いに加わるためには乗り越えなければならない壁だろう。
対する水戸は前節、ホームで町田と対戦。AFCチャンピオンズリーグエリートで準優勝を飾り、サウジアラビアからの帰国直後で大半の主力を温存した相手に対し、2点を先行される苦しい展開だったが、67分に相手のオウンゴールで1点を返すと、終了間際の90分に高卒ルーキー・安藤 晃希のデビューから2戦連続となるゴールで追いつく。PK戦の末に敗れたが、リーグ戦でグループ上位の相手に手ごたえを感じる勝点1を獲得した。
今節の注目選手は言うまでもなく、安藤 晃希だ。デビュー戦の前々節・FC東京戦を含めて、プレータイムわずか43分で2得点をマークした新星に3戦連続ゴールの期待がかかる。
「いろいろな人から『(FC東京戦のゴールが)まぐれと言われないように、次の試合でも決めろよ』と言われていたので、自分の持ち味を出してゴールを決め切ることができて良かったです」 町田戦後にもまだまだ初々しさが残るコメントを残した18歳。直近2戦では“ゲームチェンジャー”として結果を残したが、この活躍でプロ初先発の抜擢の期待も高まるばかり。樹森 大介監督の決断が注目される。
[ 文:大林 洋平 ]

