前半の3発で快勝。C大阪が3位の座をつかむ
セレッソ大阪
FC東京
監督
前半の入りは決して悪くなかったと思います。しかし、時間の経過とともにC大阪の特徴がハッキリと出始め、われわれはそれにうまく対応することができませんでした。その結果、失点が続き、自らゲームを難しくしてしまったと思います。ハーフタイムには選手たちと認識を合わせ、後半は自分たちの流れに持ち込むことができました。ただ、最終的にはC大阪のほうが多くのゴールを奪った。こちらにもチャンスはありましたが、決め切ることができなかったことが敗因だったと思います。試合の入りから流れをつかみ切れなかったことが、結果的にこの敗戦につながったと感じています。非常に残念なゲームになってしまいました。 --今季4位で終わりましたが、監督からはどう見えていますか。今季は内容の良いゲームが非常に多く、結果を伴った試合も少なくなかったと思います。その積み重ねが最終的な順位につながったと考えていますので、シーズンが終わったいまは、その成果について一定の評価をしてもいいと思っています。ただ、だからといって現状に満足して次のシーズンを迎えるつもりはありません。別の見方をすれば、4位であっても10位や11位、12位であっても、タイトルを獲得できなかったという意味では何も得ていないとも言えます。その現実をしっかりと受け止めた上で、来季も新たなチャレンジを続けていかなければなりません。その覚悟を持って前に進みたいと思っています。
セレッソ大阪
監督
ファンタスティックな前半でした。最初、ウチに有利な判定でうまく入れたのですが、それが相手側に転がっていれば、また違った展開になったかもしれません。ただ、そこからダイナミックにプレーできて、先制点も素晴らしい形で取れました。チームとして、1点を取っても落ち着かずに次のゴールを意識できたことは良かったです。正直、後半は難しい試合になりました。相手は失うものがなく、前に人数をかけて、テンポを上げてプレーしてきました。「後半も最初の10分を大事にしよう」という話をして臨んで、4-0にできるチャンスはあったのですが、FC東京さんもよく守って、そこからさらに圧力を掛けてきました。失点シーンに関しては、われわれのミスからですが、FC東京さんがあきらめずに戦ってきた結果だと思います。ただ、そこからしのげたことは、ウチの選手たちのメンタリティーを誇りに思います。百年構想リーグの特に後半戦は試合を重ねるごとに良くなりました。昨年、関東のアウェイでは勝てていなかったですが、今年は大事なものが懸かった試合で勝ち切れたことは、選手たちを誇りに思います。 --試合の前日会見で、「第1戦の最終盤まで強度を維持して走り続けることができたことは、第2戦に向けて勝てるという信念を与えてくれた」という言葉もありましたが、まさに第2戦の前半は、左サイドで優位性を取りながら第1戦の後半をそのまま継続したような内容になりました。選手の配置や攻撃の仕方など、この試合に向けて取り組んできたマネジメントの成果でもありますか?就任当初から、「チームとして成長し続けようとするメンタリティーが大事。それがタイトル争いにつながる」と言い続けてきましたが、アウェイに乗り込んで受け身になってしまっては、タイトル争いにはつながらない。「アウェイでも受け身に回らないことが重要だ」ということは常々、伝えてきました。シーズン後半にかけて、ホーム、アウェイにかかわらずしっかりと自分たちのプレーができるようになってきました。この5試合で17点を取っています。常に自分たちの強みを発揮できるようになってきたことはチームの成長です。特に大事なのが立ち上がりです。立ち上がりをどう過ごすか、というメンタリティーが重要です。相手に流れを渡してしまえば、まったく違う試合になってしまう。1点を取って、2点、3点と取れば、相手も追いつけない。「立ち上がりが重要だ」ということは常々伝えてきました。 --後半に関しては、4点目のチャンスを逃したあと、相手が俵積田 晃太選手を投入して以降、防戦一方の時間帯も続きました。それでもしっかり守り切れたことは大きなことだと思います。今日の試合で勝ち切って3位という結果を得たことに対する感想と、来季にどうつなげていきたいですか?重要視したいことは、(監督に就任してからの)この2シーズン、クラブとして成長し続けていること。今季は違う性質のシーズンでしたが、成長していることが大事です。もちろん3位で終わったことは、選手、スタッフのことを誇りに思います。ただし、満足はしていません。これまでクラブの最高順位が3位で、同じ位置までは来ましたが、1位と3位の差は思っているより大きいです。「ここまで来たから次はタイトル争いができる」と考えているようでは甘い。チャンピオンになるために何が必要か分かっていないということになります。次のステップとして重要だと考えることは、クラブの主要なステークホルダーが一貫性を持って、目線をそろえること。何を成し遂げたいのか、目線を合わせることです。当然、シーズンが始まれば、みんなが「優勝したい」と言うのですが、それをやれるかどうか。すでに取り組み始めているのかどうか。そういったことをしないと近づけません。私個人の目標としては、タイトルを掲げたい。素晴らしいサポーターもいるので、タイトルを見せてあげたい。「良いクラブだね」で終わらせたくない。タイトル争いをするクラブにしていきたい。私もキャリアもここまで来るのにいろんなステージを経て来ています。難しい仕事を経てここまで来ていることに自信も持っています。選手たちのこともバックアップしたいし、クラブのこともプッシュしたいです。 あらためて明確にしておくと、いまの話はクラブに対する不満ではないです。「野心を持ってやっていきたいよね」という話はクラブとも常々しています。そのために私もベストを尽くしますし、サポーターの皆さんのためにトロフィーを掲げたいと思っています。
--目標にしていた2ケタ得点まであと2点に迫る8ゴールでした。今日の2得点に関しては?ハーフシーズンで8点というのは、1シーズンでは16点に値する結果なので、ひとまずは良かったかなと思います。でも、もっともっとやっていかないといけない部分もありますし、僕ももっと上を目指しているので、ハーフシーズンでの課題を次に生かせたらと思います。 --得点という部分以外にも、この半年でかなり成長されたように見受けられます。自身ではどういうことを学びながらプレーしてきましたか?成長したというより、チームメートが自分の良さを分かってくれたと思います。来てすぐアジャストするのはなかなか難しいこと。自分の特長を理解してくれる選手が増えて、自分も周りの選手を生かせるようになってきた。多少なり成長できたとは思いますが、もっともっと成長できるように。次のシーズンはみんなが最初から僕のことを理解してくれた中で始まるので、また違った結果だったり数字になるのかなと思います。 --自身1点目のPKの場面は、1回、香川 真司選手がセットした中で、話し合いの末、櫻川選手が蹴ったように見えました。蹴りたい意思を伝えましたか?はい。僕も1カ月ぶりのスタメンで数字が欲しかった中で、僕が取ったPKだったので。真司さんに蹴ってもらおうとも思いましたが、「最後は自分が決めて国立でチームを勝たせたい」と思ったので、その気持ちを真司さんに伝えて、真司さんも「いいよ」と譲ってくれました。 --コースは冷静にGKの逆サイドを取りましたね。ストライカーなので、余裕を持って蹴れました。自信を持って蹴りました。 --自身2点目のヘディングシュートもドンピシャでしたね。そうですね。シバ(柴山 昌也)から良いボールが来たので、当てるだけでした。シバも今日の2アシストでトップタイの7アシストになったと思いますし、シバに「ありがとう」という感じです。
--先制点の場面は冷静に逆サイドに流し込みましたね。そうですね。シバ(柴山 昌也)から良いパスが来たので。GKと距離が近かったので、当たらないように蹴ることだけを意識して、いつものフィニッシュの場面より冷静でした。自分のプレーとしてもチームとしても、良い入りができました。 --J1百年構想プレーオフラウンド第1戦・FC東京戦の後半と同様、今日も左サイドでローテーションしながら面白い崩しが見られましたが?(香川)真司さんとノボリくん(登里 享平)が良い立ち位置を取ってくれて、自分がやりやすいようにやってくれるので助かったというか、あの人たちが自分を生かしてくれました。ソロ(櫻川 ソロモン)もシバもモト(中島 元彦)も前の選手は流動的に動いて、前半は良いサッカーができました。後半は苦しかったですが、よく守ったというか、交代選手も含めて全員の力で今日は勝てたので、良かったです。 --J1カテゴリーでの初ゴールもありました。J1百年構想リーグはご自身にとってどのようなリーグになりましたか?J1の舞台で初ゴールも決めましたし、ずっとスタメンで出ているわけではなかったですが、最低限の結果はチームに還元できたのではないかと思います。ただ、あといくつか自分が決めていたらACLEも届いたと思うので、うれしい場面もたくさんありましたけど、悔しい場面もたくさんありました。良い半年になったと思います。
FC東京
FW 23
佐藤 龍之介
攻撃的なチームに対して、少し受け身な形になってしまった前半が重かったなと思います。後半は良い意味で開き直って、「前向きに行こう」という形になりましたし、自分としても前半からいつもどおりのプレーはできていたので、後半は点を取ってチームを勝たせたいという思いで入りました。 --ゴールシーンを振り返ってください。良いトラップからテンポよく振り抜くことができました。前半からシュートは打てていたんですけど、なかなか枠に飛んでいなかったので、決めることができて良かったです。
MF 22
遠藤 渓太
最終節が近づくにつれて、サポーターの皆さんも感じていたかもしれませんが、チームとしてどこかかみ合わないような違和感がありました。プレスがうまくハマらない場面もあり、そうした課題やスキが今日の試合では多く出てしまった印象です。後半は0-3という状況だったので、正直なところ0-4になっても0-5になっても変わらないという気持ちでした。だからこそリスクを恐れず、自分の目の前の相手にしっかりとアプローチし、積極的にプレスを掛けていこうと。そうした意識をチーム全体で共有しながら戦っていました。 --来季に向けて積み上げていきたいことは?優勝を目指して戦ってきた中で、この結果は目標にはほど遠いものだったと思います。4位という順位でシーズンを終えたことに対しては、申し訳ない気持ちがありますし、自分たちのふがいなさや情けなさも感じています。ただ、ここで立ち止まるのではなく、来季に向けてさらに積み上げていかなければなりません。今日の試合も前半にチャンスはありましたし、そうした場面を確実に決め切る力が必要です。そのためにも、選手一人ひとりがより高い自覚を持ち、成長していくことが大切だと感じています。