第1戦では二度先行しながらも二度追いつかれる展開となったFC東京。
地域リーグラウンドJ1 EASTベストイレブンに選出された佐藤 恵允は、第1戦を振り返って「勝ち切れた試合だった。本来の守備の強度を出せていれば失点はなかったと思う。リードしていた状況だっただけに守りに入ってしまい、押し込まれる展開になってしまった。守備から主導権を握ることができなかったのは本当にもったいなかった」と悔しさを口にした。
第2戦に向けては「相手には良い選手が多い。前回の対戦での課題をしっかり見直し、チームとして改善することが大事だと思う。その上で、自分たちの色をどれだけ出せるかが勝負のカギになる。いつものように前線からの守備でボールを奪うショートカウンターや、ビルドアップでボールを握り続けることが重要だと思う。自分たちのサッカーをしっかり表現したい」と最終戦への意気込みを語った。
同じくベストイレブンに選出され、今季キャプテンを務める室屋 成は、ハーフシーズンでキャリアハイとなる4ゴールを記録。攻守両面でチームをけん引してきた。第1戦でも後半に鋭いシュートを放つなど、ゴール前での存在感を示している。
今季、ボックス内でボールに関わる機会が増えた点について、室屋 成は「もともとシュートはけっこう得意なので、そういう場面が増えたのは良いこと。周りがうまく時間を作ってくれて、自分も上がっていける状況が増えた。リキさん(松橋 力蔵監督)のサッカーのおかげでチームとしても良い形が出ている。SBにそこまで攻撃を求めない監督もいる中で、いまのチームスタイルの恩恵を受けている」と、得点増の要因について振り返った。
そして迎えるホームでの最終戦に向けて、「自分たちとしても良い形でシーズンを終えたいし、それが次につながると思う。特別に何かを変えるというよりも、今季やってきたクオリティーの高いサッカーをしっかり出して締めくくりたい」と力を込めた。
対するC大阪は、第1戦で先発した横山 夢樹と石渡 ネルソンが欧州遠征に臨むU-21日本代表メンバーに選出され、第2戦は不在となる。それだけに、この2人の穴をどのようにして埋めるのかが焦点となる。
第1戦では登里 享平と柴山 昌也がともに今季初ゴールを記録しており、どこからでも得点を狙える形を示した。さらに、香川 真司や櫻川 ソロモンら攻撃陣にはタレントがそろっており、替わって出場する選手を含め、どのようなメンバー構成になるかが勝負のカギを握りそうだ。
直近4試合で14得点と攻撃は好調なだけに、得点力を発揮して先制点を奪い、主導権を引き寄せたいところだ。
ともに攻撃力が際立つ両者の一戦は、激しい打ち合いとなる可能性もある。今季最終戦、MUFG国立で笑うのはどちらのチームか。互いに譲れない決戦は、静かな緊張感の中でキックオフのときを迎える。
[ 文:匂坂 俊之 ]


