中断期間中、C大阪はクラブ親善試合としてパリ・サンジェルマンと戦い、3-2で勝利した。世界有数のタレント集団相手にジョルディ クルークス、北野 颯太、香川 真司がゴール。ヤンマースタジアム長居を大いに沸かせた。この試合では今夏に加入した新井 晴樹と渡邉 りょうも後半から出場。そろってアシストを記録するなど、チームの底上げとしても有意義な一戦となった。
もっとも、5日後に行われた天皇杯ラウンド16ではPK戦の末、湘南に敗戦。タイトルがついえる痛恨の1敗を喫した。“決めれば勝ち”の場面でPKを外した香川は試合後、「自分が決めれば良かっただけの話。自分の責任」と自らを責め、「しっかりと次、挽回したい。切り替えてやっていく」と前を向いた。総括した小菊 昭雄監督も、「天皇杯は残念ながらPK戦で敗退になったが、残りのリーグ戦13試合、自分たちの目標を達成するために、気持ちを切り替えて向かっていきたい」とトップ3を目指すリーグ戦に目を向けた。
天皇杯からの仕切り直しとなる今節。C大阪の注目はFWだ。豊富な運動量と前からの守備、スペースを突く攻撃で、これまで“小菊セレッソ”を支えてきた加藤 陸次樹が広島へ完全移籍。今節はチームトップの9得点を記録しているレオ セアラも出場停止と、FWの台所事情は厳しい。その中で、得点源として期待したい選手が加入2年目の上門 知樹。昨季はJ1で2得点、今季もここまで2得点と数字こそ物足りないが、強度の高いプレスや背後に抜けるスプリントなど、貢献度は高い。今後はより得点やアシストなど数字の面も追求していきたい。出場すればJ1デビューとなる渡邉も、「やるべきことをしっかり整理して試合に臨みたい」と準備を重ねている。パリ・サンジェルマン戦でゴールを奪った北野も含め、チームを救うストライカーの出現が待たれる。
対するFC東京も、天皇杯ラウンド16ではJ2の熊本に0-2で敗戦。FC東京の育成組織出身選手の2人にゴールを決められ、手痛い1敗を喫した。今夏に加入した白井 康介のFC東京デビューなど今後につながる明るい材料もあったが、ピーター クラモフスキー監督体制としては初の公式戦2連敗。リーグ戦で2試合勝利がないだけに、今節は流れを取り戻す勝利をつかみたい。
酷暑の中、天皇杯ラウンド16では120分とPK戦を戦い抜いたC大阪と、熊本で行われた天皇杯から中3日でのアウェイ連戦となるFC東京。互いに肉体的な消耗は激しいだけに、どこまでコンディションを回復できるかもカギになる。ベンチ入り7選手も含めた総力戦の様相を呈する一戦で、勝点3をつかむのは果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]


