現状、ACL出場権獲得レースは3位の広島が天皇杯で優勝するかどうかや、今年度のACLで決勝に進んでいる浦和が来年2月に行われる決勝で勝つか、負けるかで大きく行方が変わってくるだけに、状況は目まぐるしく変わってくる。それでも3位以内、さらには繰り上げで出場権が巡ってくる可能性がある4位以内に入ることはとても重要だ。本来は8月13日に行われる試合が台風の影響で順延になり、この時期の開催となったため、ACL出場権を巡ってより重みを持つシチュエーションでの激突となる。
ホームのFC東京は2連勝で迎えた直近の明治安田J1第32節で、ホームに残留争いを戦う湘南を迎えた。ここで勝てれば後半戦では初の3連勝だったが、相手の圧力に呑まれて完敗。勝点を上積みできず、3位との勝点差は『8』のままだが、4位との勝点差は『4』に広がった。
そこで課題として表れたのは、強度の高いハイプレッシャーを掛けられたときの対処法であり、打開策。湘南戦ではビルドアップの起点となる両CBやアンカーが強烈なプレスに遭い、パスワークを遮断されてしまった。そこでロングボールを使って裏のスペースに活路を見いだそうとしたが、それも効果的な攻撃にはつながらず沈黙。難しい状況のまま90分が過ぎ去ってしまった。
今節の相手・C大阪もアグレッシブな姿勢が特徴の1つであり、前線には機動力と献身性を兼ね備えた選手たちが並ぶ。仮にC大阪も前からプレッシャーに来た際には、それをはがすだけのビルドアップを見せるのか、長いボールをうまく使いながら回避するのか、ピッチ上の選手たちのイメージの共有が大事になる。
FC東京からすれば、ホームでの連敗は今季の終戦を意味する。例年どおり中位でシーズンを終えることになるだろう。そうではなく、シーズン最後まで希望を持って戦うためにも、この試合は勝点3が必須のゲームとなる。
一方のC大阪は、現在5試合負けなしであるが、直近3試合はドロー中と勝ち切れない試合が続く。第30節・磐田戦は2点のリードを奪いながらも追いつかれ、第31節・湘南戦は終了間際に先制するも、直後に同点弾を食らった。そして直近の第32節・柏戦では、攻め込む時間は長かったが崩し切れず、スコアレスドローで決着。内容的には勝っていてもおかしくないゲームが続いているだけに、消化不良の感は否めない。
試合後の状況を6試合負けなしか、4試合勝ちなしのどちらにするのかは大きな違いがある。ここで勝てば5位との勝点差を『5』にできるだけでなく、3位とも勝点1差に詰めることができる。関東でのアウェイ連戦と、コンディション的には難しさもあるだろうが、1カ月ぶりに勝点3を積み上げ、ラスト2試合につなげたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
