ホームのFC東京はシーズン開幕からここまで公式戦2試合を消化した。リーグ開幕戦・浦和戦はチームへの合流が遅れたブラジル国籍選手をはじめ、コンディション面で万全ではない選手が散見され、思うようなサッカーを披露できなかった。それでもアウェイから勝点1を持ち帰ってきたことは評価に値する。悪くないスタートとなった。
そこから4日後にはJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第1節を戦い、徳島に勝利。リーグ開幕戦から先発全員を入れ替え、若い選手を多く起用した中で粘り強く戦い、田川 亨介の挙げた1点を守り切った。この結果に長谷川 健太監督は「若い選手といってもウチのチームでJ3やルヴァンカップ含めて出ているメンバーなので、そんなに1年目、2年目のような感じはなかったですね。彼らはリーグ戦に出てもおかしくない実力はある」と納得の表情を浮かべた。そして迎える今節、さらには今後に向けて「今日のメンバーがリーグ戦にどんどん絡んでほしいので、そういう意味では今日良いプレーをしたメンバーはどんどんリーグ戦に絡めていきたい」とチームの底上げを求めた。
そうなれば注目はこの試合のメンバーがどうなるか。浦和戦に出たメンバーが中心になることは間違いないだろうが、状態の上がってこない選手がいるのならば思い切った抜擢があっても面白いかもしれない。結果を残した田川はもちろん、士気の高い三田 啓貴やケガからの回復が順調に進む永井 謙佑、合流の遅れを感じさせないパフォーマンスを披露したジョアン オマリらがその候補になってくる。
クラブ史上初のリーグ優勝を目指すFC東京としては、ルヴァンカップに引き続きリーグ戦でも早い段階で1つ目の勝利が欲しい。今節・C大阪戦は無我夢中で勝点3を目指す戦いになりそうだ。
一方のC大阪はAFCチャンピオンズリーグの影響ですでにリーグ戦を2試合消化している。開幕戦はホームで柏を2-0で下し白星発進。続いて3月3日に前倒しで開催された明治安田J1第11節・川崎F戦は強烈な個に沈み2-3で敗れたが、攻撃的な姿勢は王者にも引けをとらず、好勝負を演じた。中でも好調を維持するのが15年ぶりにチームに復帰した大久保 嘉人。開幕戦で1ゴール、直近の試合で2ゴールとすでに2戦3発と結果を出している。等々力陸上競技場での川崎F戦に続き、今節は味の素スタジアムでのFC東京戦。2試合連続で古巣のホームでネットを揺らし、開幕3試合連続ゴールとなるか注目だ。
堅守速攻に磨きをかけようとしている青赤軍団か、攻撃的なサッカーを取り戻そうとしている桜軍団か。現実主義の“健太トーキョー”と理想主義の“クルピセレッソ”が火花を散らす。
[ 文:須賀 大輔 ]
