一時は5連敗を喫するなど苦しい時期もあったFC東京だが、ここに来て攻守がかみ合い、現在は4連勝中。直近の湘南戦も、「どちらが勝ってもおかしくない試合展開の中でしっかり勝ち切れた」(長谷川 健太監督)と勝負強さを発揮した。レアンドロ、アダイウトン、ディエゴ オリヴェイラのブラジリアントリオは強烈で、中盤に東 慶悟、CBに森重 真人と実力者もしっかりと脇を固めている。4連勝中は失点もゼロに抑えており、湘南戦では途中出場の永井 謙佑が決勝点を決めたことでチームの雰囲気はさらに良くなっているだろう。
C大阪としては厳しい暑さで体力の消耗も激しい中、中3日で迎える相手としては厄介だが、こちらもチーム状態は悪くない。高温多湿のタイで中2日の6連戦を戦い抜いたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の経験も生きたのか、神戸戦では後半運動量が落ちた神戸に対し、交代選手も含めてギアを上げると、終盤は相手を圧倒。前半に先制されたイヤな流れを振り払う同点弾を終了間際に鳥海 晃司が決め、土壇場で勝点1をもぎ取った。また、この試合はヨドコウ桜スタジアムでのリーグ戦ファーストマッチとなったが、上限5,000人と定められた中でも手拍子での応援には迫力があり、ホームアドバンテージを感じさせた。今節もホームでできるC大阪としては、日程面での不利をチーム、スタジアム全体で補っていきたい。
C大阪の注目は古巣戦に向かう大久保 嘉人と松田 陸。ゴール前で駆け引きを繰り返すJ1最多得点記録保持者は、今節もどん欲にゴールを狙うだろう。リーグ戦では得点から遠ざかっているが、天皇杯2回戦やACLでは決めており、39歳ながらコンディションも上々だ。松田 陸も神戸戦ではニアへの鋭いクロスを連発。堅守を誇るFC東京の守備に穴をあけるべく、積極果敢な攻撃参加でアシストを狙っていきたい。また、FC東京U-15むさし出身の坂元 達裕にも期待だ。神戸戦は立ち上がりから厳しいマークに苦しんだが、スペースができた後半は躍動。相手にとって脅威の存在となった。FC東京の安部 柊斗はFC東京U-15むさしの1年後輩であり、FC東京U-15深川出身の渡辺 剛とは同級生。そうした縁があるマッチアップは注目だ。
C大阪が8試合ぶりの勝利をつかむか、FC東京が5連勝を挙げてさらなる上位進出を果たすか。好調な両チームにとって、上を目指すためには譲れない一戦だ。
[ 文:小田 尚史 ]


