FC東京は前節・京都戦から2週間ぶりの公式戦を迎えるが、この期間に積極的な補強を行った。浦和から期限付き移籍で長倉 幹樹、アル・シャバブ・サウジ(サウジアラビア)からキム スンギュ、アル・ワクラSC(カタール)からアレクサンダー ショルツを完全移籍で獲得。さらに、ハノーファー96(ドイツ)から室屋 成が完全移籍で、2020年以来となる復帰を果たし、戦力の上積みを図っている。
昨季新潟でJリーグYBCルヴァンカップ得点王に輝いた長倉 幹樹は、「(新潟で指導を受けた松橋 力蔵)監督とFC東京のサッカーが移籍の決め手になりました。C大阪はすごくポゼッションサッカーをしてくる印象がありますが、その中でも自分たちのサッカーをしっかり出せるようにしたいですし、自分自身の特長もしっかり発揮していきたい」と出場への意欲を示した。同じく新加入のキム スンギュは、「後ろからのビルドアップが特徴なので、早くチームのスタイルに合わせたい」と久しぶりの日本でプレーできることを心待ちにしている様子だった。
また、練習でもキレのある動きを見せていた室屋 成は、「個人で抜け出すこともできますし、1対1の守備も得意。味の素スタジアムでプレーし、サポーターの前で活躍したい」と語り、凱旋復帰にも注目が集まる。新加入選手がどのような化学反応をチームにもたらすかが注目される一方、古巣との一戦に向けて木本 恭生も気合い十分だ。
「C大阪は自分のサッカー人生の土台を築いてくれたクラブであり、思い入れもあるチーム。ただ、いまの状況ではそういった感情に浸っている余裕はない。とにかく降格圏から抜け出すことが最優先で、絶対に勝点3が必要な試合です」 さらに、日本代表としてデビューを飾り、左ウイングバックとして確かな存在感を示した俵積田 晃太は、その経験をFC東京に持ち帰り、一回り大きくなった姿を見せてくれるだろう。そして、日本代表として出場機会がなかった悔しさを胸に、長友 佑都も気持ちをぶつける一戦となる。
また、今節のトピックとしては森重 真人がJ1通算500試合出場に王手をかけていることが挙げられる。到達すれば史上11人目の快挙となる。
対するC大阪は、天皇杯2回戦・アルテリーヴォ和歌山戦から中2日と過密日程の中で今節を迎える。アルテリーヴォ和歌山戦では5-0と、J1クラブとしての実力を見せつけた。
チームとしてここまで、リーグトップタイの30ゴールを挙げており、攻撃力に優れている。特に、8ゴールを記録しているラファエル ハットンと11アシストのルーカス フェルナンデスが攻撃をけん引。そして、長年日本代表の10番を背負ってきた香川 真司は、ルヴァンカッププレーオフラウンド第1戦・横浜FC戦で得点を挙げるなど、好調をキープしている。2列目からゴール前に飛び出してくる動きが持ち味の1つだ。
この2週間での積極的な補強により、立て直しを図ったFC東京が4試合ぶりの白星をつかむか。それともC大阪が持ち前の攻撃力を発揮してリーグ戦2連勝を果たすか。注目の一戦で勝利をつかむのはどちらか、目が離せない。
[ 文:匂坂 俊之 ]
