ホームの甲府は比較的練習環境には恵まれてはいたが、全体練習を再開したのは6月3日でトレーニングマッチは2試合しか行えなかった。自主トレ期間にコンディションを上げてきたジュニオール バホス、金園 英学、ラファエルという前線の選手を生かす攻撃を見せたい今節ではあるが、試合勘やチームとしての連係という面では準備期間は短かった。伊藤 彰監督は「臨機応変に戦わないといけない」と話しており、不足を嘆くのではなく、与えられた条件下でどう戦うかを考えてきた。攻撃的な選手が多い中、守備面で計算できる選手を多く先発起用するのか、その判断が注目される。
再開試合は過密日程ではないので、ベテランの力をうまく組み込みながら若いチームの経験不足をカバーしたいところではあるが、甲府のポイントはボランチとトップ下。ここがハマれば攻守で機能的に戦えると思われるが、なかなかダブルボランチもトップ下も定まらない。もう少し時間が必要だが、非公開のトレーニングマッチを4試合(秋田、富山、鹿島、仙台)戦ってきた新潟が噂どおり好調であれば甲府の選手のポテンシャルを引き出してくれて、J1昇格を目指すクラブ同士らしい激しく質の高いゲームが期待できる。また個人のところでは、流通経済大の同期である甲府のDF今津 佑太と新潟のFW渡邉 新太の親友マッチアップなども見どころになる。ファビオ、シルビーニョら新潟の外国籍FWは注目点だが、そこに絡む日本人選手の質の高さにも注目したい。
[ 文:マツオ ジュン ]
