劇的な勝利で宿敵の徳島を下した愛媛が、意気揚々と山口に乗り込んでくることは想像に難くない。
山口の霜田 正浩監督は「彼らがメンタルな優位さを持って乗り込んでくる以上、僕らはそれを上回るメンタルを持って戦わなければいけない。90分のゲームコントロールをしっかりと意識しながらやりたい」と話す。
逃げ切れずに追いつかれた山口と、追いついて一気に逆転した愛媛。対照的な内容に終わった両者のメンタルの違いがこの試合にどのような影響を及ぼすか。まずは試合の入りが見どころになる。
注目したい選手としては、山口は今季新加入したブラジル国籍FWのイウリを挙げたい。前節は来日初得点を挙げるなど全2得点に絡み、相手のボールを奪い切る力強さと豪快なシュートだけでなく、前線からボールを追う献身的なプレーを見せた。
愛媛では、前節の3点目を決めた西岡 大輝と4点目を決めた西岡 大志の兄弟に注目したい。彼らが2試合連続ゴールを奪うことができれば、チームの勢いはさらに増すだろう。
そして、最も注目したいのは両指揮官の采配だ。愛媛の川井 健太監督は前節、2失点後に躊躇なくシステムを変更し、ハーフタイムには3人の選手を一気に交代するという大胆な采配で劣勢だった試合の流れを好転させた。
霜田監督も思い切った選手交代をすることが多く、戦術的な引き出しは豊富だ。策士とも言える両指揮官が5人の交代枠をどう生かすか。この“オレンジダービー”の最大の見どころになりそうだ。
[ 文:田辺 久豊 ]


