まずはリーグ戦再開後の両者を振り返る。
再開後の徳島は1勝1分1敗。前節・琉球戦(3○1)は今季から10番を背負う渡井 理己が後半から出場して2得点を挙げる活躍で再開後初勝利。ただ、手放しで喜ぶわけにはいかない。「前半は正確性においてうまくつなげられなかった」(リカルド ロドリゲス監督)とビルドアップが思うように機能しなかった。ボール保持率を高めて攻守において主導権を握る戦い方を目指しているだけに、ビルドアップは生命線。短期間で劇的に改善されるものではないが、過密日程の中でも「できること・できないことを振り返りながら続けていくこと」(リカルド ロドリゲス監督)が力となる。
一方、山口の再開後は1分2敗。第2節・岡山戦(2△2)、前々節・愛媛戦(0●3)、前節・磐田戦(1●2)といずれも数字の上では複数失点が気になるところ。しかしながら、磐田戦後に「結果はすごく残念ですけれども、僕らが目指しているサッカーが少し形になり始めてきているかなと思います」と霜田 正浩監督が言ったように、どの試合も攻守においてアグレッシブな姿勢が垣間見える。その中で存在感を放っているのが今季から加入したイウリ。185cmという体格を生かしたパワーで相手を凌駕しながらも、それでいてスピードや機動力もある。前述の3試合で計13本のシュートを放っており、ゴールを目指す積極性も非常に高い。
3連戦の2戦目。敵地で琉球と戦った徳島は沖縄からの移動があり、山口は磐田戦に続いてのアウェイ。両者とも疲労の色が出そうな一戦だが、5枚に増えた交代枠の使い方もカギを握りそうだ。
[ 文:柏原 敏 ]


