北九州は明治安田J2第16節の栃木戦で連勝が『9』で止まり、翌節の甲府戦で第6節・磐田戦以来の敗戦を喫して長く続いてきた好調の波も途切れるかに思われたが、前節の愛媛戦を1-0というスコア以上の内容差を見せつけての快勝を収めた。そして同日に行われた甲府戦で首位・長崎が敗れ、今季初の首位に立ったのである。愛媛戦では複数失点が続く状況にもかかわらず「攻めて得点を奪いにいく」というこれまでのスタイルを貫徹した上で勝点3を獲得、チームは再び自信を取り戻した。ただし、小林 伸二監督は上位に立つチームの宿命として他チームからの警戒が強まること、それによってこれまで以上に苦しい戦いが続くとの認識を持っており、今後は自分たちのスタイルを表現しつつ、相手の出方によってプレーや判断を変える対応力が必要になると言う。
一方の新潟はアルベルト監督の“ボールを大事にするサッカー”が時間をかけてチーム内に浸透、右肩上がりの戦績に着実なステップアップが見て取れる。また、福田 晃斗、中島 元彦、荻原 拓也、鄭 大世ら夏の移籍期間で加わった多彩な顔ぶれの新戦力が発するエネルギーがチームの成長促進材料にもなっている印象。出場機会を求めてきた彼らの高いレベルの意識、意欲と姿勢を買い、出し惜しみすることなく積極的に起用するアルベルト監督の姿勢も、どこか北九州の小林監督と似た部分である。
それぞれ若い選手が高い攻撃力を支えているが、北九州では前節の決勝ゴールで今季7ゴール目、加えて7アシストを記録する20歳の町野 修斗、その町野を上回る9ゴールを挙げてJ2得点ランク2位タイにつける24歳のディサロ 燦シルヴァーノ。新潟ではチーム内トップの7点をマークしている25歳の渡邉 新太と前節・千葉戦で自身今季5ゴール目となる2得点を挙げた20歳の本間 至恩という若いアタッカーたちから目を離さないでほしい。
[ 文:島田 徹 ]


