ホームの福岡は前節、1つ上の順位にいる3位・長崎との“九州ダービー”で快勝を収めて連勝を『7』に伸ばした。11連戦中での連勝更新はもちろん大きな自信となるだろうが、何よりも重要なのはその長崎戦で今季最多となる3得点を挙げたこと。というのも連勝する中で、堅い守備は多くの試合で実現できるものの攻撃では物足りない感が常にあったからだ。シンプルに素早く相手ゴールに迫るという自分たちの攻撃スタイルを存分に発揮しての3ゴールは、いまの勢いをさらに増すための新しいエネルギーとなりそうだ。
一方の栃木も、前節・町田戦に好材料がそろう。2-3で敗れた前々節の京都戦の先発から6人を入れ替えて臨んだ試合で2-0の快勝。順位を9位から7位へと上げた。リーグ最少だった堅守にほころびが出て、しばらく失点が続いて失点数の少なさはリーグ3位にまで後退したが、町田戦では複数得点を挙げながら7試合ぶりの無失点を実現。攻守のバランスが整った上での勝点3獲得の意味は大きい。しかも町田戦の2得点はそれぞれ3試合ぶり、2試合ぶりに先発した柳 育崇と森 俊貴が挙げたものであり、チーム内の競争意識のアップ、「今度は自分が」との意欲向上にもつながるはずだ。
前回対戦の明治安田J2第14節ではエミル サロモンソンの芸術的FK一発で福岡が勝利を手にしたが、栃木も福岡の4倍のシュート8本を放って福岡をかなり押し込んだ。今回の対戦でホームでの敗戦の悔しさを晴らそうと栃木は序盤から持ち味であるハードワークを発揮して攻守で前に出てくるだろうし、福岡も前回は勝ったもののかなり押し込まれた展開になったことで今回も気を引き締めて試合に入っていくはず。
福岡が連勝を『8』に伸ばすのか、それとも栃木が前回対戦のリベンジを果たして2連勝を収め、順位をさらに上げるのか。
[ 文:島田 徹 ]


